2005/5/26

#2 動的視点の魔術師−Tatsuo殿(前編)  VRMユーザー紳士録
VRM侍(以下侍): 本日は、超大物をお迎えいたしました。動的視点の魔術師、Tatsuoさんです。
Tatsuo氏(以下T): いつかはこの日がくるものと思っていましたが2〜3か月先のことだろうと考えていました。まさかこんなに早くくるとは・・・

● 今明かされる衝撃の事実

侍: 第一回を飾っていただいたまゆきちさんもそうですが、TatsuoさんもネットVRM界に勇名を馳せておいでのわりには、その素顔があまり知られていません。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか。
T: 私の作品から既にお気づきの方もいると思いますが、青森に住んでいます。妻と二人で小さな店を営んでいます。
侍: 以前からTatsuoさんの年齢が気になっていたんですが、失礼ながらおいくつですか?
T: 小学生の孫から「おじいちゃーん」と呼ばれています。
侍: ・・・え?
T: そこから察してください。
侍: 実は私、私よりもいくつか年上の方か、と思い込んでおりました。まさかお孫さんがおられる御年とは思いもよりませんでした。

● TatsuoさんとVRMの馴れ初めは?

侍: そもそもTatsuoさんがVRMを始められたキッカケはどういったものだったんですか。
T: 昔「A列車で行こう」で遊んでいたのですが、資金の枠というものがあって、レールの敷設などが自由に行えないという不満がありました。
侍: なるほど。確かにあれは、情景を作るというよりは、経営を疑似体験するゲームですからね。
T: ちょうどそのときにVRMが登場しました。レールやストラクチャーを自由自在に配置でき、列車を思うように走らせることができる、との謳い文句に心を動かされて、ひょいとVRMの世界に入ってしまったのです。
侍: しばしばご自身のコラム「VRMの想いあれこれ」に、鉄道や鉄道模型にあまり関心がないといったことを書いておられますが・・・
T: はい、それはその通りです。A列車にしてもVRMにしても、私の中では鉄道という要素を求めたのではなく、むしろ箱庭作りの道具として捉えています。

● Tatsuoマジックの秘密に迫る

侍: では、そろそろ核心に入っていきたいのですが。Tatsuoさんと言えば、VRMの動的視点を魔術的なまでに活用した独自の作風がまず思い起こされます。これがどのようにして編み出されたものなのか、関心を抱いているVRMユーザーは多いと思うのですが。
T: さきほども話に出てきましたが、私は鉄道や鉄道模型のことについては全く知識がありません。折角VRMが鉄道の部品や列車を動かす機能を与えてくれても、鉄道を知らないため、これを鉄道の表現として使うことが出来ないのです。
侍: 確かに、Tatsuoさんの作品には、破天荒とすら思えるユニークな部品配置がしばしば見受けられますね。
T: 必然、制作の過程ではこれらの道具が鉄道以外の形のものに使われるということが多くなります。これらが私の鉄道を意識しないという思想とも絡んで、現在のこのような作風・作品になったと言うことでしょうか。
侍: 特に多用される、動的な視点の活用については如何でしょう。
T: 私のレイアウトはこれで遊ぶというものでなく、ただビュワーを眺めているだけという性格のものです。ご覧になる方の自由度を奪っている以上、その内容にはエンターテインメント性が盛り込まれていなければならないと思っています。 私は見せるレイアウトとして、このエンターテイメント性がある作品ということを日ごろ心がけていますが、このことが他人と異なる私の作風となり、また着想の源になっているのではないかと考えます。
侍: エンターテインメント性という意味では、Tatsuoさんの作品は、PC上に再現された鉄道模型レイアウトよりは、むしろ映画的ですものね。
T: ここでは、鉄道のことをあまり知らないことがメリットになっています。無知なるがため「恐いもの知らず」でどんなことにも挑戦できます。それに「Tatsuoは鉄道を知らないヤツだから、こんなことをしても仕方がないだろう」という許しに甘えられる気楽さがあります。
侍: いやいや、誰もそんな不遜なことは思いませんよ。
T: 一方で、もう少し鉄道・鉄道模型のことを知っていれば、VRMへのアイデアもいろいろ生まれてくるのに・・・とも思いますけどね。

後編へ続く】

注)本稿はQ&A式のメールのやり取りを元に、対談風の記事にまとめたものです。かならずしもご協力いただいたネットVRMユーザーの発言そのままを反映しているわけではありません。文責はすべてghostにあります。
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