2006/9/27

ネットVRM界隈で活躍したい人へのヒント(その2)  電波ゆんゆん
前回は抽象的な話に終始してしまったので、今回はもう少し具体的な話をします。

*     *     *

ボクが2003年7月にVRMoviesを立ち上げるに際し、なぜ「動画」という方法を選んだのかについては、既にこちらに述べている通りです。が、これは「建前」です。既に世代交代も進み、当時をご存じないVRMユーザーも増えていることとは思いますが、2003年7月時点のネットVRM界隈においては、もっとも一般的な方法論は「レイアウトファイルの配布」でした。

当時の雰囲気を知りたければ、Tatsuo氏まゆきち氏のWebを想起すると良いと思います。ご両所とも、当時からほとんどスタイルが変わっておられませんし、また、当時も既にネットVRM界隈を代表するWebサイトとしての地位を築いておられました。

さて。レイアウトファイルの配布、という方法は、ある意味において正道です。しかし、既にVRMを持っている人、しかもレイアウト作者と同じパッケージを持っている人しか、その恩恵に与ることが出来ません(しおじ氏がパッケージ限定レイアウトを提唱されたのは、もう少し後の話です)。しかも、先に挙げたお二人のWebはレイアウトのスクリーンショットがありますが、当時のVRMユーザーのWebの多くは、そのスクリーンショットすらありませんでした。


「一般大衆に何かを啓蒙するにあたっては、すべからくエンターテインメントに偽装せねばならない」とボクは書きましたが、要するに、大抵の読み手は書き手の意図をじっくりと読み取ろうとはしてくれません。読み手が悪い!と言っているのではありません。自分が読み手の立場であれば、やはり文字ばかりが書かれたWebをじっくりと読みはしないでしょう。

読み手に自分の書いたものをじっくり読ませようとするのであれば、まずは読み手に「コイツの書いているものは価値があるに違いない」と思い込ませる必要があります。ボクにとってはその手段がVRM動画だった、というワケです。ボクの知る限り、当時は他にこの方法を採っていた人がいませんでしたし、スクリーンショットすら一般的でなかったところにいきなりムービーで殴り込んだワケですから、インパクトがあったのも当然でしょう。

そして、重要なことは、インパクトよりもむしろニーズです。ボク自身、VRM3を買うか否か悩んでいたときに最も不満だったのは、その「動作画面が買わないことにはわからない」ことでした。おそらく、同じことをお考えであったVRMユーザーは多くおられるのではないでしょうか。つまり、あの時点においては、VRM動画は需要があったにも関わらず供給がなかったワケです。つまり、第一のポイントはこうです。

自分が「〜があればいいのに」と不満に思っているものは、大抵みんなそう思っている。それを供給すれば注目される。

逆に言うと「あの人はあんなことをやって注目されている、自分も真似をしよう」というのは、駄目だとは言いませんが、あまり賢明な考え方とは言えません。よほど努力しない限り、一歩先んじている人を追い抜くのは至難です。だから、ボクは敢えてレイアウトファイルの配布に着手しませんでした。どう考えても、数の面でまゆきち氏やTatsuo氏に追いつくのは不可能だったからです。

さて、もう1つ重要なことがあります。それは、まゆきち氏やTatsuo氏にも通じることですが、定期的に繰り返し更新し続けることです。このVRM入道の文章もそうですが、VRMoviesの動画やVRM→Nの記事は、大抵暇なときに2〜3つ一気に作って溜めています。これを「さぁ出来た、ほら見て」とすぐに出すのではなく、1週間から10日くらいの一定間隔で公開し続けてきました(VRM入道については毎日ですが、これはそうでもしないと溜まって溢れるからです・笑)。

書き手のきまぐれで2〜3ヶ月に一度、ドバッと何かが出てくるWebサイト、というのは、その間に読み手に忘れられてしまいます。ボクの経験則から言うと、1週間から2週間くらいの間隔でしっかりしたネタが出てくるWebサイトに対しては、読み手は常に「次はなんだろう?」という期待を持ち続けます。衆目を集めるためには、このような工夫も必要です。また、暇なときにネタを作り溜める癖をつけておけば、万が一スランプに陥っても、そこから回復するまでWebサイトの更新を止めずに済みます。ボク自身が、まさにそうです。つまり、第二のポイントはこうです。

暇なときにネタを作り溜めて、1〜2週間間隔で定期的に公開せよ。そうすれば注目を継続できる。

weblogに関して言うと、更新それ自体よりも、ネタが定期的に出ることの方が重要である、とボクは考えます。しばしば、ネタがないけれども更新しなければならないという強迫観念に駆られて「今日はネタがありません」という書き出しのエントリを書く人がいますが、VRMネタを期待している読み手の立場からすれば、それはまったく意味のない更新であるばかりか(読み手の身勝手ながらも)反感を買うことすらあります。

*     *     *

とにかく、基本はこの2つです。ボクの知る限り、これを見事に実践してみせたネットVRMユーザーとしてはころすけ氏(リンク先は氏出演のVRMユーザー紳士録)が印象的でした。既に氏は個人的なご都合によりweblogをたたんでしまわれましたが、ありそうでなかった「お笑い要素」をメインに据えた斬新なスタイルと、やはり定期的な更新継続がミソであったと思います。

逆に、現在のネットVRM界隈を見渡したとき、この2つの両方、または片方が欠落しているネットVRMユーザーが大半であることをボクは残念に思います。そして、これはチャンスでもあります。今、この瞬間からこの2つのポイントに着目してスタートを切るあなたには、ライバルがいないんですから。

次回は、現在のネットVRM界隈に埋もれているネタのニーズを具体的に掘り下げることにします。
0

コメントを書く

この記事にはコメントを投稿できません




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ