2006/10/26

スクロールをより使いやすくするための改善案(後編)  VRMスクリプト禅問答
<前編はこちら

前編では、最近相次いでボクに届いた問い合わせメールの傾向から、スクロールの扱い難さの要因の1つとして「どのスクロールが組み込み済みなのかわからなくなる」ことを抽出し、その(I.MAGiCにとっての)低コスト対策として、スクロール組込み時に現行のGLB/FNCコメントに加えてINCコメントを設けることを提案しました。

後編となる今回は、INCコメントの実装によって可能となる、スクロールユーザーからスクリプトを完全に隠蔽する秘策を提案することにします。まぁ、この程度のことは中の人も考えていて、面倒臭いからやってないだけだと思いますが。

*     *     *

まずは、見た目から。
注)以下の画面は説明のためにデッチ上げたもので、少なくとも本日現在のVRM4には実装されていないものです、念のため。

クリックすると元のサイズで表示します
<こうなって・・・>
 
クリックすると元のサイズで表示します
<・・・こうなる>

上の方のヤツは、以前に書いたスクロール実装への改善提案と根は同じです。〔レイアウト〕メニューの〔SCRIPTウィザード〕、つまり全体を俯瞰する大所高所からではなく、ユーザーがスクロールを組み込む際の視点、すなわち組み込み先の部品からスクリプトウィザードにアクセス可能にする、ということです。

で、下の方が今回の肝になるんですが。


上の画面で〔スクリプトウィザード〕をクリックした時点で、VRM4レイアウターはその瞬間にユーザーが注目している部品=オブジェクトがどれかを知っています。ボタンが押された瞬間に、レイアウターはそのオブジェクトのスクリプトの“INCコメント”の有無を調べます。すると、どのスクロールが組み込み済みで、どのスクロールがそうでないかを知ることが出来ます。

下の画面はそれをGUIに展開したものです。“組込”と書かれた列の“■”が組込み済みを、“□”が組み込んでいないことを意味します。こうすれば、一般的なユーザーを混乱させることの多いスクリプトの読解を一切強いることなく、視覚的にスクロール組み込みの状況を知らせることが出来ます。

“□”で示されているのは、参照中の部品(つまりセンサー)に組み込む可能性のあるスクロール、具体的にはobjectセクションのtype要素としてSENSORを有しているスクロールの一覧、ということになります。もちろん、いずれかの□をクリックして選択してから〔詳細/簡易Wizard〕をクリックすれば、スクロールの組込みを開始することが出来ます。

逆に“■”をクリックして〔詳細/簡易Wizard〕をクリックしたらパラメーターが変更できたり、ダブルクリックして“□”に戻すと組込み済みのスクロールを削除できたりすると便利ですね。ただ、ここまで実現するにはもう一工夫が必要です。以下、中の人向けの提案ですから、読者諸兄は必ずしもご理解いただく必要のない事項にはなりますが・・・

//SCRWIZ-INC[nanika_sensor]-IN
//title "【何か】センサーVer1.00"
//WizObjSensor SENSOR1
//WizParameter 100
//WizDirection -1
//SCRWIZ-INC[nanika_sensor]-OUT

のように、INCコメントを拡張してやればOK。ここに書かれているのは、前回このスクロールを組み込んだ際に、ユーザーによって入力されたオブジェクトや値です。これを元に、修正(実際には同一スクロールによる上書き)のためのウィザード画面に前回の値を反映してやれば、極めて直感的な調整作業が可能になります。

また、スクロールの再組み込み・削除については、1つのスクロールで同時に書き込まれた他オブジェクトについてもケアしてやる必要があります。技術的には「スクロール組み込み後にユーザーが部品の名前を変えてしまった場合に対応できない」という壁がありますが、これはもう運用回避と言うか、「スクロール組み込み後に部品名を変更した場合、動作は保証されません」と言い切るしかないのかな、と。それで実害ないでしょ、大半のスクロールは現状でも組み込み後に部品の名前を変えると動かなくなるんだし。

*     *     *

と、INCコメントのみを実装するのに比して、ややコスト高にはなりますが、ここまでやれば、事実上埋もれてしまっているVRM4のスクリプト/スクロール機能がユーザーに利用されるようになるんじゃないか、と思ってまとめてみました。

で。

なんでこんなことを書いているか、についてですが。冒頭にも書いたように、当然、I.MAGiCの中の人はボクのような電波野郎とは比べるべくもなく、何億倍も優秀であらせられますから、この程度のことは既にお気づきなワケです。ただ、面倒臭いし、こういうことをしたからといって、それでVRMの売上げが伸びるかわかんないし、その前提となる顧客満足度(現時点でVRM4のそれは最悪の部類だと思いますが)が上がるかもわかんないし、想像もつかんワケです、自分はユーザーとしてVRMを使わないから、っつーか、そんな暇がないから、ユーザーの体験するVRM4が本質的にわからないワケですよ。

なので、読者諸兄が上記提案をご覧になって「おぉ、コレいいよ!!」とか「さらにこうした方がいいよ!!」とか、目に見える形で声を上げてくださると、中の人も「なら、面倒だけど、やってみるか」という気分になるかも知れません、というお話なのさ。
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