2007/2/8

数値を伴わないグラフは大抵少ない母数を誤魔化す衒学だから気をつけろ  電波ゆんゆん
昨年末に、ネットVRMユーザーがどのような切り口のコンテンツをネットに流しているのかを分類して、ナノ/ミクロ/マクロ/メタ、という視点を提供してみた。で、この時点では、ぼんやりした印象をベースに話をしていたんだけれども、コイツ絡みで定量的な把握も出来るんじゃないか、と思ってやってみた。
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<ホットエントリにおけるナノ/ミクロ/マクロ/メタの割合>

上掲円グラフは、本年1月以降にホットエントリ化したネットVRM界隈のコンテンツを、それがナノ/ミクロ/マクロ/メタのどのタイプのコンテンツであるかを元に分類し、その数の割合を図示したものだ。

※それぞれのコンテンツが、ナノ/ミクロ/マクロ/メタのいずれに当たるかの判断は、概ね以下の指標による。

ナノ:画像/音声リソースやテクスチャの現物配布、解説をやっているもの。
ミクロ:VRM収録部品/車両/仕様の批評、ポータブル編成/スクロールの配布など、レイアウトの構成要素に言及しているもの。
マクロ:レイアウトファイル/動画の現物公開や、レイアウト全体の作り方に言及しているもの。
メタ:VRMユーザーの言動に批評を加えているもの。

なお、I.MAGiC VRM Newsや、明らかにユーザー間の雑談的なコミュニケーションを目的としているものは集計から省いている。

昨年末の時点で、マクロ系コンテンツの供給不足を指摘していたボクとしては、おやっ?と首を傾げる結果である。なんと、マクロ系コンテンツが最大勢力ではないか。やはり、ぼんやりとした印象をベースに考察したのがマズかったのか。


否々。

実はこれは統計のマジックなのである。上掲グラフは“ホットエントリ化したコンテンツ”、つまり、3人以上のはてなブックマーカーなVRMユーザーが、良かれ悪かれ「これにはみんな注目すべきだぜ!」と思ったコンテンツのみを集計対象にしている。ゆえに、インパクトの強いマクロ視点コンテンツは、ホットエントリ化のし易さ、という点で有利なのだ。

その証拠し、同じく本年1月以降に“少なくとも1つのはてなブックマークを獲得したコンテンツ”を集計対象にすると、まったく別の傾向を見て取ることができる。論より証拠、ご覧いただこう。
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<はてブされたコンテンツにおけるナノ/ミクロ/マクロ/メタの割合>

上掲棒グラフの高さは、はてブされたコンテンツの中でのナノ/ミクロ/マクロ/メタのそれぞれの割合を示している。ご覧のように、総数としては、ミクロ系コンテンツはマクロ系コンテンツに対し、はるかに突出しているのだ、実際は。

同じ縦棒の中で、青色部分がホットエントリ化したものの割合であり、赤色部分はホットエントリ化に至らなかったもののそれである。これを見ると、ミクロ系コンテンツでホットエントリ化を勝ち取るのは、マクロ系コンテンツでそれをするのと比べて困難であることがわかる。もちろん、そもそもマクロ系コンテンツを公開する手間は、ミクロ系のそれよりも大きいので、相殺してトントンか、あるいはマクロ系コンテンツの方が“目立ちたい”のであれば若干有利、といったところだろうか。

ちょっと、まとめてみる。

・あいかわらず、ネットVRM界隈ではミクロ系コンテンツを公開するのが主流である。
・一方、はてなブックマーカーに限って言えば、明らかにマクロ系コンテンツが好まれている。
・ミクロ系コンテンツは、はてなブックマーカーに嫌われているのではなく、ブックマーカーごとの好みや関心の差が如実に現れているように見える。

と、以上が統計的な事実から導かれるところなのだが、バランスを取るべく他の論点も混ぜておく。

最近頓に、誰かが提起したミクロ系のコンテンツが、他のネットVRMユーザーに飛び火して深化する、という動きが散発的に起こっている。これは、それ自身で完結することの多いマクロ系コンテンツではあまり見られない傾向であり(無論、マクロ系コンテンツが新しいミクロ系コンテンツ誕生のキッカケになるケースもあるのだが)特に“最近のネットVRM界隈では〜が流行ってるみたいですよ”にしばしば登場する[ポータブル編成][VRMサウンド論議][クピプー]が、非常に面白いことになっている。

また、数字に表れない個人的な動向に着目すると、従来マクロ傾向の強かったfox氏が、1月半ばから急にナノ系に注力し始めた(テクスチャー/リソースの集積点を指向しておいでに見えるが、真意は表明がないので不明)ことが、ネットVRM界隈全体に明に暗に影響力を及ぼしているように思う。対照的に、主だったネットVRMユーザーは、昨年末にボクが分析したポジションからほとんど動いていないようだ。強いて言えば、junichi氏はよりマクロへ、Caldia氏はよりメタへ、と独自色を強調しているように見える。

ついでなので迷惑覚悟で言及するが、前述のお三方とは対象的に、45-50s氏KSMaster氏はカバー範囲を広げる方向へ進んでいるようだ。何でも屋のボクが言うと「オマエが言うなー」なのは百も承知なのだが、ボクが基本的に常に“メタ”に軸足を置いて全領域を手がけるのに対し、ご両所は軸足の置き場に迷っておいでのように見える。

ご本人の認識とはズレるかも知れないが、45-50s氏はミクロ的(ハッカー的とでもいうか)、KSMaster氏はナノ的(同じく職人的)が天分のようにボクからは見えるので、そこに軸足を置きつつ、そこからマクロ方面へ向かって進撃する、という戦略を明確に意識してもらった方が、もっともっと刺激的な何かが為し得るのではないか、と無責任なアドバイスを投げておくことにする。

*     *     *

で、以上を通じて何が言いたいかと言うと、オマエ(ら)の目はフシアナさんか!!ってコトで、これがオチ。面白くも何ともないけど。
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