今月に入ってからというもの、もはや昼間の稼業を辞めたせいか昼夜逆転状態です。。。
最近、悟空はラジオ番組に出演致しました。
http://www.voiceblog.jp/smilinfaces
悟空が現在、最も力を入れてやってるバンド「タイラヨオ&THE GLITTER QUARTZ」のボーカルのタイラヨオさんと、同バンドのギターのモトクニがMCやってる番組ですね。
ボントロのレコーディングでもそうなんですけど、いざ「はい、録りますよー!」ってマイクを向けられるとなかなか冷静でいられないものです。必要以上になんかしなきゃ!って気持ちに駆られてしまう…。
別になんもしなくていいんだけど、余計な事しちゃうんだなあ。。。
ボントロだったらある程度のセオリーは分かってるからまだいいとしても、喋るのはホントに難しい。パーソナリティーの方は本当にすごいと思いましたね。多分、色んな角度からトラブルシューティングを想定してるんだろうね。今回の収録では事故っていう事故はなかった(?)けど、普通にしゃべって終わった感があるのは悟空だけかしら?
とにもかくにも、そのバンドのライブが明日(つーか日付も変わって今日)にやるんだけど、最近はようやくバンドらしくなってっていうかなんつーか。。。
元々、それなりの下積みがあるミュージシャンが集まってるから、実はすごい面白い事がやれるバンドなんだよね。個々の音楽性は決して同じベクトルではないけど、元を辿れば同じ場所に行き着く…的な感じで。
でもどっかで様子見をしてた事実は多分ある。もしかしたら御法度なカミングアウトかもしれないけど、実際そんな様子はあったと思うんですね。なんか煮え切らない…つーか出汁がイマイチ具材に染み渡ってないっつーか。味付けは濃いんだけどなんか…っつーか。。。
まあ、それはこの間までの話。
ここんとこ、煮詰めて煮詰めて出汁がいよいよ具材に染み渡ってきて、味付けはほんの一振りの塩で良いくらいにまでようやくなってきた。つまり、バンドがグルーヴし始めたんだと思う。個々が、自分以外の「具材」を理解しだした証拠だと思う。
まあね。。。
ヤれるミュージシャンの方なら一回合わせてみてどんなもんか解るのかもしれないけど、自分たちは単純な理屈の羅列とは違うんだ。もちろん、手段の一つとして「理屈」は使うけど、それだけで音楽をやってるわけじゃない。音楽の理屈なんて、音楽を生業としてる人間にしかわからない話。本質は、ミュージシャンに伝えたいたいんじゃなくて聞く人に伝えたいんだよ。
だからと言って、「お金を頂くからにはいい演奏を…」なんて言うとどうも謙虚さに欠けるような気もする。だったら、「日ごろの練習の成果を聞いてもらおう!」的な方がよっぽど謙虚だし、素直な音楽ができると思う。でも最近よく思うのが、それらを超えた部分の「伝える」ってどういう事?って思うんだ。
伝えるってのは大変ですよ。言いたい事言えば伝わる訳でもないし、説明書みたいなもんを読み上げたからと言って伝わるもんでもない。
意思の疎通ができなければ、それって伝わった事にはならないんだなって思うんですよね。いくらどんなに上手な演奏をしたとしても、それ自体はオーディエンスに伝わった事にはならないんだよ。聞いてくれてた人の感想が「上手だったねー!」で終わっちゃったら、それは自分にとっては死刑宣告に近いもの。でも、実際それがメインでやろうとするミュージシャンが少なくないのは事実。
確たるイメージやメッセージがあって、それらを、発する音で表現するからが故の「ミュージシャン」だと思うんだけど、それらが形式的な部分で終わっちゃうのは悲しい。
自分はジャズに憧れて、ある時期に状況が後押ししてくれてジャズの世界にのめり込んだ。単純に「ジャズってかっこいい!」って思ったから始めたんだよね。その世界観とか、演奏スタイルとか発する音とかそういうの。
で、その気持ちはこの記事に記載したバンドでも変わらない。そのバンドはジャズはやらないけど、圧倒的な説得力があるもの。むやみやたらに不平不満をバラまくようなバンドじゃないし、「音楽」の覚悟が違うんだ。勢いがあるって言われたらその通りかもしれないけど、音の凝縮感で言ったらただの「勢いのあるバンド」とは違うんだよ。雲泥の差って言っても言いすぎじゃないくらいに、発する音の鋭さがあるんだ。
つーわけで、そろそろ寝る。だって明日(今日)はみんなに「生きる事の面白さを伝える」日なんだもん。やってる自分が寝不足で死んだような顔で出ちゃったらダメだもんね。

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