ここ近日中は嘆く事と情けない事が色々と、螺旋を描くように回っています。
情けない事というのは、主には体調的な部分で占められますが、それには多分に自己管理能力の欠如が要素としてあるので、ご迷惑をおかけした関係者の方々にまずお詫び申し上げたい。
嘆く事。
これは、ワタシの事でもありますが、同時に周りの事も多分に占めるところです。
ワタシの事はと申しますと、アレンジでもプレイでも、反省しない事はありません。
結果に満足が出来ないので、練習します。常に重圧と共に生きております。そりゃ頭髪も衰退します。
ワタシは、研究と練習を繰り返すことでのみ、今の自分を形成しました。それでも、未だ自分の理想には程遠い位置にいる事を身を以って知っているので、ひたすら鍛錬を繰り返すだけです。
つまりは、徹底的に個人練習を積む以外には上達の道はない、という事です。
セクションであれソロプレイであれ、質を向上させるには個々で上達する事以外は有り得ません。
簡単に言うと、良いプレイヤーに反応する良いプレイヤーがいるから、そういったグルーヴが生まれて、極上の一体感が生まれるわけで、良くないプレイヤーには合わせられないし、良くないプレイヤーは周りに合わせることもできません。
徹底的な個人練習。
リップスラー、タンギング、スケール、ロングトーン、課題曲…。
ワタシが思うに、上に五つ基礎練習項目を並べましたが、良くないプレイヤーに一番足りないのは「課題曲」なんじゃないか、と。
これ、つまりはコピーなのかもしれません。自分のやりたい曲を練習する、という意味で。
ワタシは、練習用の教材として複数の「名曲集」を譜面として所有してるので、所謂「耳コピ」はあまりやりませんが、課題曲は多数掲げて練習してます。
テクニック的に難解な課題曲を設けるのも、表現的に難解なそれを設けるのも、実は全て一緒なわけです。
「テクニック的に難解な」曲ってのは、ハイパッセージだとか、そういった事。
「表現的に難解な」曲ってのは、スローでインターバルがキツめな、朗々と流れるメロディとか。
これ、全部テクニックです。
テクニックっていうのは、自分で鍛錬するしかありません。
誰かに教えてもらったテクニックは、自分で練習してモノにするしかないんです。
「課題」をコンプリートするためには、基礎的で地味なトレーニングを反復する以外に方法はないと思います。時間を忘れるくらいに夢中にならなきゃダメです。
「好きこそ物の上手なれ」
ですね。
自分のやってる事が死ぬほど好きなら、それへの注力は努力とは思わないでしょうね。
「オマエは音楽を本気で好きになれ」って言ってくれた、かつて『悟空と活源』という名のユニットで活動していた時のパートナーの言葉が、今になっては痛いほどに身に染みます。本当にその通りだからです。好きじゃなければ、研究も鍛錬もしません。
「もっと効率の良いやり方があるんじゃないか」
「誰かがなんとかしてくれるかもしれない」
…こんな事考えてるようじゃダメです。ある程度の技量が身に付かない限り、効率の良い練習方法なんて机上の空論に過ぎないし、他力本願なんかは論外です。
ワタシは、音楽がとっても楽しい事を知っています。そして、沢山の方々にその楽しさを実感して頂きたいんです。
ワタシの注力の矛先はまさしくそこにあって、決して自己満足のものではありません。
ワタシだけが楽しいのであれば、音楽は聞くだけでやる事はしていません。
つまりは、徹底的な個人練習のみ。
面倒な理屈は考えたくありません。
好きな音楽を、極上の形で聴いて貰いたい。そのために練習します。
さて。。。
遅ればせましたが、2012年も明けました。
縁のある方は今年も宜しくお願いします。
縁のない方は今年もどうぞ良いお年を。
縁のある方もない方も、2012年も音楽を宜しく!

0