2011/8/26

『ツリー・オブ・ライフ』  映画

「ツリー・オブ・ライフ」で系統樹を頭に思い浮かべた英語力のなさ。
系統樹は"phylogenetic tree"だった。
"the tree of life"は聖書に出てくる言葉らしい。

三人兄弟の長男ジャック(ショーン・ペン)は次弟を19歳で亡くしていた。
中年なった彼は母が息子を失った悲しみをどう克服したか想いを馳せる。
自らの経験から息子たちに厳しく接する父(ブラッド・ピッド)と
美しく慈愛に満ちた母(ジェシカ・キャスティン)。
ジャックは最初から記憶を辿り始める。神はどこ。魂は。希望は。


最初っからてのは「天地創造」から。神様が「光あれ」と叫んだその瞬間から。
信仰心のない者にとってはビック・バンからと思った方が分かりやすい。
そこからガスができ、星雲になり、銀河になり、太陽ができ、地球ができ、
どろどろの地表から海ができ、海の中でタンパク質から生命が発生し、
恐竜が進化し絶滅し、やっと主役が産まれてくる。
うちの娘が「生物の講義を受けてるのに天地創造から話が始まんねん」
とぼやいていたその通り。途中までは理科の教育番組を見ているよう。

子供のジャックは水に満たされた白い部屋から泳いでこの世に出る。
赤ちゃんとして生まれ、育ち、弟が生まれ、弟に嫉妬し。
他者と出会い厳しい父に反抗し、善人でも不運に合うことを知り。
悪さをして優しい母を悲しませ、理想の自分を内なる神に祈る。
そして父が本当の強さと尊厳に気づき和解する日が訪れる。

地震のない国の建造物は開口部が大きくて光に溢れていていいなと
ぼんやり見ていて、建物のせいではないのだと気が付いた。
ジャックの現在の家も職場も、子供時代の住まいも。
家のせいではなく、ジャックの記憶すべてが光に包まれ、
父の若いころの夢であったクラッシック音楽で彩られている。
子供のころから何度も引っ越しをして、何も持たない私には
光あふれる過去を持った人の喪失感がイマイチ理解できないけど。
それでも、子供を失った母の祈りの強さは伝わってくる。
クリスチャンでも仏教徒でも、どこの国でもその想いは同じなのだ。
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2011/8/28  1:14

投稿者:guinkaeru

>めえめえさん
映画通とは呼べないレベルの私ですが、
そんなに難解な内容ではなかったですよ。
「空虚な気持ちを抱える男が記憶の中に神を捜す」話です。
最小限のセリフ、美しい映像と音楽。
悲しみを抱える今の日本の人に、
ぜひ大きなスクリーンで共感して欲しいなあ。

2011/8/27  22:58

投稿者:めえめえ

この作品、
CMの予告を見て鑑賞に行った人たちはイビキを掻いて眠り、
逆に映画通の方々には評価が良いみたいですよね。
私は難しそうな作品はDVDで観ることが多いです。
だって巻き戻しや一時停止しながらでないと、
私のからっぽの頭は混乱するのです…

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