2008/3/3

月イチ図書館・ミステリーでいっぱい  

時間がなかったので適当にちゃかちゃかっと選んだら
見事に推理小説ばかりだった。そりゃこの題名ではね・・・。

『ぶぶ漬け伝説の謎・裏京都ミステリー』北森鴻 光文社
元広域窃盗犯の寺男と売れないミステリー作家、地元新聞社の女性記者の三人が
推理小説の題材になりそうでならないしょぼい事件に出くわす短編集。
読んですぐ『支那そば館の謎』の続編だと思い出す。
それも読んだ。内容は覚えてないが、題名と扱う事件のあまりの情けなさは記憶に残る。
シリーズを通じて印象深いのは、たらりたらりと流れるガマの油のように
正確な京言葉での会話文。
花街やお商売人さんとは違う、ごく普通の京都市民の使う言葉で溢れている。
目を通して大脳に再現されるメロディアスなやりとり。
関西弁を解さない人にこれが読めるのかぁ?
逆に標準語を読み書きするときには左脳に多大な負担を掛けているのだと再認識する。
コ難しい評論文が理解できないのは私の頭が弱いせいじゃなかったのさ。
外国語を読んでるのと一緒なんだもん。解らんで当然やん。と開き直ってみる。

『グラスホッパー』井坂幸太郎 角川書店
交通事故で亡くなった妻の復讐のため違法薬物を売買する会社に潜入した「鈴木」。
殺し屋の「蝉」。自殺屋の「鯨」。ある事件を通じて3人がやがて関わりあうことに。
バッタは密集した環境で育つと「群集相」と呼ばれる黒く翅が長い姿になり凶暴になる、
現代の人間も同じでは?・・・という例え。
他にも車に向かって突き飛ばす「押し屋」だの、毒物を使う「スズメバチ」だの、
「拷問屋」「劇団」・・・いろんな裏稼業でいっぱい。
確か群集相にはメスが極端に少なくてオスだらけだったはず。
愛情に満たされたバッタは平和主義に育つんだよ。

『配達あかずきん・成風堂書店事件メモ』大崎梢 東京創元社
しっかり者の書店員・杏子さん。
記憶力とカンの良さが武器、バイトの女子大生・多絵ちゃん。
毎日のように本屋湧いて出てくるあんな問題、こんな問題に立ち向かう。
本好きの人間にとって本屋は図書館と双璧を並べる憧れの職場だが。
どこにだってワガママなお客やイケズな上司はいるもんで。
それでも前後左右を本に囲まれてるだけで立ち直りのスピードが違うと思うのよね。
実在する書籍名がポンポン出てくるのも楽しい。
題名を明かさず内容だけ・・・なんてナゾナゾのような部分も。全5編。

『ジェネラル・ルージュの凱旋』海堂尊 宝島社
前作『ナイチンゲールの沈黙』と同時進行だ!
そんなもんもう忘れてしまいましたがな。お医者さんって忙しいのね・・・。
今回読者へのサービスなのかも知れんが、色恋沙汰は不得手な分野では?
あまりの臭さにこっ恥ずかしさを超えてげんなりしてしまう。
私ゃ医療サスペンスだけでも充分なんですがね。
今回ついに氷姫こと姫宮が登場。笑える。次作『螺鈿迷宮』に期待。
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