2008/6/2

月イチ図書館・自分捜し  

今回は偶然、主人公が高校生のものばかり。
一生懸命やってる割には空回りする年代。
下らないことで悩んでるうちに、あーっと言う間におばさんになってしまう。
時間を浪費しないように、大人はいつでも手を差し伸べる準備ができているよ。

「僕はパパを殺すことに決めた」草薙厚子 講談社
まず、この本を貸し出し可能にしている京都市図書館に感謝。
その内容のため閲覧禁止にしている公立図書館もあると聞く。
2006年に奈良県で起きた少年による放火殺人事件。
報道では知らされなかった事実を供述調書を引用しながら読み解く。
少年の通っていた学校は京都からも受験生が多く、
また少年が保護された場所も京都市内、精神鑑定を行った医師も京都の人、と
地域的に繋がっていることもあって、他人事ではない気がする。
うちの子供が男の子だったら、同じ学校を受験させたかもョ(ムリムリ絶対通らへんて)。

供述証書が流出したことによって、担当医師が守秘義務違反で現在公判中。
著者や医師の言い分は少年の持つ「広汎性発達障害」について
広く社会の理解を求めるためだとか。
しかしこの少年に関してはその役割を果たしていないようだ。
少年の育った家庭、特に父親との関係が異常すぎて、一般論では語れない。
もし穏やかな家庭に育っていたら、この程度の障害は表面立って露呈することなく、
数学は得意だけれど、英語は苦手な普通の男の子として育ったであろう。
コミュニケーション能力にもさほど問題があったように思えない。
問題があったのはむしろ父親の方で、このような人物が医者として
患者を看ていたことが恐ろしい。

健常者と障がい者、正常と異常の線引きはいったいどこに。
犯罪を犯す人間がある程度、精神的に障がいや異常があるのは否めない。
全くの健全な人間なら、実行前に踏みとどまるものだろうか。
人を殺したから異常なんだ、病気なんだと決め付ける風潮に疑問を感じる。
私もたいがいおかしなこと考えてるんで、不安でいっぱい。

「青年のための読書クラブ」桜庭一樹 新潮社
私立のミッション系女子校。創立から100年間に起こった事件を
学園の爪弾き者、読書クラブのメンバーが書き記す。
女子校・・・禁断の響きだ〜。私はずーっと共学だったので
女子校の中身がどないなってるもんやら全く想像もつきまへんわ。
一人称は「ボク」、二人称は「キミ」。女子が王子様になり得る世界。
1919年、1969年、1989年、2009年、そして2019年。
一見俗世から隔離されているように見える学園もその時代々々の影響を受け、
女の子たちは強かに巣立って行く。

「あしたの私のつくり方」真戸香 講談社
小学生時代、イジメたままになってしまったヒナコに
ジュリは間違いメールを装い転校先で人気者になれる方法を伝授する。
やがてそれは恋愛指南に発展・・・。
高校生って本当の自分は何なのか悩むお年頃なんだよねぇ。
家庭や学校でも何かを演じなければならなかったり。
グルグル考えあぐねても到着点は結局もと居た場所だったりして。
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