通告内容)。
1.新型コロナウイルス感染症対策について
@市の危機管理体制のなかでの感染症対策はどのように位置付けられ、どのような対応ができるのか。特に教育面、民生面での対応についての考えは
A観光面ではインバウンドへの対応もあり、今後観光版BCPといったものも視野に入れていかなければならないのではないか
B今回の感染症はパンデミックといった様相を呈している。そのため世界経済への影響も大であり、かつ長引くことも予想されている。高山市においても多方面での影響が出始めている。つなぎ融資の体制などは国・県と連携するなかで、どのような対応が可能なのか
C市内の現状を見ると、消費税増税後の消費の停滞が見られるなか、外出の自粛などにより地元消費も低調である。これまでの景気変動の要因とは異なるなかで、今後の財政出動による景気のテコ入れについてはどのような考えでいるのか
2.国内観光客回帰に向けたソフトインフラの整備とエリアマネジメントについて
@昨年秋に韓国人観光客の激減に悩む対馬の状況を視察してきたが、即効薬はなく地道にインバウンドの多極化と国内観光客の掘り起こしに活路を見出しておられた。この機を捉えて国内観光客の誘致にもう一度取り組むべきではないか
A住民のための都市計画に対し、旅行客を意識した観光資源周辺の景観整備など、集客力と旅行客の満足度を向上させるソフトインフラを充実させる必要がある。魅力的なコンテンツを持つことが観光目的地にとっての必要条件であるなら、まちの厚みを付け住みたくなるようなまちで、移動がしやすく清潔で,立ち寄りたくなるような店がある。そうしたソフトインフラの充実は旅行先選択における十分条件と言われる。この部門を充実させることを市民にアピールしていくことが今必要なのではないか
Bそうしたエリアマネジメントにおいては、市中心部の車両の抑制と歩いて回れる観光地づくりへ大胆にかじをきる時なのではないのか。東京大学前副学長西村先生が言われた「高山はバームクーヘン状に江戸・明治・大正・昭和の歴史の変遷が目の当たりにできるまち」としての原点回帰である。旧城下町としての制約は、今は持続可能なまちとしての成長要件となっていることに早く気付くことであり、行動に移す時期なのではないか
C観光特化型バス導入に際しての懸念はその辺にもある。エリアマネジメントとしてのパークアンドライドへの道を開くことができるのか。バスを走らせれば問題が解決するのではなく、都市計画との連動による観光まちづくりに必要なソフトインフラの全体像を示し、その推進体制を確立する努力がいるのではないか。高校生以下の無償化についても解決しなければならない課題はないのか
3.平成の大合併の後遺症の手当てに必要な更なる分権化について
90年代以降バブル崩壊への対応から、失われた30年の問題について、3つの政策的失敗があったと指摘されている。1.原発推進によるエネルギー問題、2.大店法廃止による地方都市の中心市街地のシャッター通り化、3.平成の大合併、いずれも大規模化・集中化の推進による弊害である。高山市にも2と3の問題はあてはまると思うが、八次総後期計画や都市基本計画の見直し等でこうした問題への手当てはできると想定されているのか
A大規模化・集中化を志向した3つの失敗は循環型社会の基本原則に逆行している。合併に関しては広域合併による中央集権的な手法は無力であり、徹底した分権的手法による地域住民が主人公の[地域に根ざした自治]の回復以外に,先を見越した細かな管理や先行投資は実現しないと指摘されている。今回の諸計画の見直しで地域課題の解決に向かおうとしているが、肝心の地域内分権による支所への権限委譲と住民参加に道を開かなければうまくいかないのではと危惧している。どのように対応されるのか

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