平成18年度決算審査も終わり、3月議会へ向けての活動は平成29年度予算へと向かいますが、平成18年度決算を分析する中でその問題点等を取り上げていきたいと思います。

このグラフは一般会計から特別会計への繰り出し金の額の推移を表したものです。合併後その規模は大きく様変わりしています。特に目立つのが下水道関連の繰り出し金と介護保険です。介護保険は合併前まで高山大野広域連合一部事務組合へ高山市分を分担していたのですが、合併で内部での繰り出し金を処理しています。
下水関係は公共下水、農集とも合併で増加しています。しかしこの繰り出し金のなかには、基準内繰り出しと基準外繰り出しがあり、交付税処置されたものをいったん一般会計で受け入れ特別会計へ繰り出すのが基準内繰り出しの主なものです。下水道特別会計繰り出し金では、その約半分がそうした基準内繰り出しとなります。介護保険特別会計では保険給付にかかる費用の12.5%部分が高山市の負担として法定されている部分であり、基準内の繰り出し金です。
しかし、そうした基準内の繰り出しでまかなえない部分が、市の持ち出しで維持している事業負担部分です。下水道会計の繰り出し金は約15億4千万円、その半額としても約7億7千万円の持ち出しで維持しているといえます。こうした点が持続可能な事業運営の足かせにならないか、議論されることになります。
ただいま、「H18年度財務諸表で見る財務分析」でHPに掲載しています。順次その内容を紹介させていただきます。
http://www3.ocn.ne.jp/~seisuke/zaisei/kyassu18/kyassyu18.htmはキャッシュフロー計算書で見る高山市の財政です。

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