
秋田県角館町は田沢湖町・西木村と合併して仙北市となりました。以前から武家屋敷とそのまちなみ保存で有名な町です。田沢湖町は日本一の水深を誇る田沢湖と八幡平・秋田駒ヶ岳。乳頭山の懐に点在する温泉の町として多くの観光客が訪れる観光地でもあります。角館のフィルムコミッション活動はたそがれ清兵衛や釣り馬鹿日誌等のロケ地誘致の実績を持つ活動で全国に知られています。
今回はその調査とボランテイアガイド活動を調査してきました。
人口は合併して約34000人の新市ですが、年間観光客数は田沢湖町約290万人、角館町約234万人、錦町約100万人の計630万人というのが統計数字です。その内宿泊数はというと、田沢湖町約79万人角館町約53000人、錦町約17000人の計86万人です。
田沢湖町は温泉地ですので無理のないことと受け止めますが、高山市と比較すると、宿泊数での開きが大きく感じられます。
高山市が約100万の宿泊を維持する中にあって、奥飛騨温泉郷の宿泊と併せれば、彼我の観光地としての姿には歴然とした差が見えてきます。
古い歴史と伝統の上に立ったまちなみ保存と観光といっても、矢張り日帰り観光の通過点となるか、宿泊を確保出来る観光地となれるかによって大きな差が出てくるといえます。仙北市はそうした意味では角館の観光エリアの広がりと観光資源の掘り起こしによる懐の広さが求められることになりますが、彼の地の温泉資源は飛騨よりも優れている面もあり、これからの動向如何ではさらなる発展が期待される地域となると思います。

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