昨晩またまたNHKハイビジョン特集「ベストオブベスト」を見ました。
「小野田寛郎 ”生き抜く”〜ルバング島と過酷な人生の真相〜」がタイトルでした。小野田少尉の帰還はもう29年もたってしまった出来事、改めて小野田さんの生き方に感銘を受けました。まじめな人なんでしょうね。あまり上手く立ち回れない律儀さ、過酷な運命の中で身につけた生き方への誇りと自立心、そうした面を持ち合わせた中での葛藤が伝わってきました。帰国してからの毎日は多忙を極めるのですが、一面浦島太郎的なギャップに悩み、氏の生き方に否定的な発言も目立ってくるようになる。そうした社会への反発からブラジルへ渡られた経緯も、淡々と語られる中に後ろを振り返らない前向きの生き方が伺えました。インタビュアー戸井十月氏とのロングインタビューでしたが、ルバング島時代の国軍との交戦や戦友の死に臨んだ時の受け答えには、表情にも口調にも毅然としたものが見られました。その後のブラジルでの日々の生活や、日本でのボランテイについて語られる時とは異る厳しさが感じられました。
運命は淡々と受け入れるけれども、いつでも自分の人生は自分で切り開いていく、そんな生き方に感動したところです。しかしインタビュアーも良かった、戸井十月というと友人の一人があこがれるライダーくらいにしか思ってなかったんですが、先日「ユーラシア大陸横断」のテレビを見たこともあり、この行動派の作家の本を読んでみたくなりました

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