リュック・ベッソン製作・脚本の
『96時間』を試写で観る。
最近は、監督ではなく製作に回ることが多い。
この後も
『トランスポーター3アンリミテッド』、
『アルティメット2マッスル・ネバー・ダイ』、
『ゴー・ファースト潜入捜査官』と
中坊魂爆発のベッソン印のド派手なラインナップが続く。
『サブウェイ』で日本初登場の頃、
もともとベッソンは、
ジャン=ジャック・ベネックス(
『ディーバ』)、
レオス・カラックス(
『汚れた血』)と並び、
ミニシアター御用達、
<NEOヌーベルヴァーグ>の御三家のひとりだった。
それが、後の二人は
作家性のハザマの中で失速していくのに比べ、
『タクシー』辺りからハリウッドに負けないアクション映画に肩入れしていき
一人気を吐いている。
で今日はベッソン監督の最高傑作
『グレート・ブルー』 のビデオ。
封切り当時は、
空前の不入りで1週間で打ち切りだが、後にカルト化し
『グラン・ブルー グレート・ブルー完全版』も公開された。
(でも筆者は
『ニュー・シネマ・パラダイス』同様、色恋ざたの増えた完全版より
オリジナルの方が好み。)
素潜りで人間の限界に挑むジャック・マイヨールの生涯を情感タップリに描く海洋ロマン。
主人公のライバルにして、
極度のマザコンのジャン・レノは、
この映画で発見されたといっていい。
ところで、
『96時間』の話にもどる。
元諜報員の頑固オヤジが、組織に誘拐された娘を助けるためフランスで大暴れするだけの単純なストーリー。
だがこれが、アクションのテンポがよく
すこぶる面白い。
<娘のためなら皆殺し>。
そんなキャッチコピーが似合う、その潔さがアクション映画の原点だ。
もうチョット書き足りないので次項に続く…。
オークションしたいひとは、こちらを見てね。
リュック・ベッソン監督のデビュー作
『最後の戦い』のビデオもあるよ。

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