昨日は殺人事件だったが、<列車>の中で
大量殺戮するヤカラも出てくる。
大晦日の夜、大学最後のパーティが観光SL列車を借り切って行われていた。
仮装パーティや余興のマジックで盛り上がる学生たちが、ひとり、またひとりと殺されていく。
というのが、今日紹介の
『テラートレイン』 。
監督のロジャー・スポッティスウッドは、
ペキンパー一家(
『ゲッタウェイ』『ビリー・ザ・キッド21才の生涯』)の編集マン出身。
以後、トム・ハンクス
『ターナー&フーチすてきな相棒』、メル・ギブソン
『エア・アメリカ』、シュワちゃん
『シックス・デイズ』、スタローン
『刑事ジョー ママにお手上げ』、007の
『トゥモロー・ネバー・ダイ』までこなすB級映画の職人。
本作のデビューを祝いに、
オジキのベン・ジョンソンが車掌役で馳せさんじる。
<スク-ミング・クイーン>にして、
FINAL GIRLになるのが、
『ハロウィン』以降のジェイミー・リー・カーチス。キャスリン・ビグローの
『ブルー・スチール』以前は、
この手の役の専門!
そして、この映画には、マジシャン役であの
David Copperfieldが出てる。(特別出演でなく重要な役。)
<映画>と<手品>の関係についても、諸説あるのだか(
メリエスはジャグラーだった。)今回は割愛。
ところで、
<列車>と
<大量殺人>のイメージというと、ユダヤ人を乗せた
アウシュビッツ行の列車が思いだされる。
細菌兵器に汚染されたテロリストが逃げ込んだ列車を封鎖し、乗客もろとも抹殺してしまおうとする
『カサンドラ・クロス』(監督は、コノ手が多いジョージ・P・コスマトス)でも、リー・ストラスバーグ(
アクター・スタジオの重鎮、
『ゴッドファーザーPARTU』のハイマン・ロス役が有名)が、ナチの幻影に怖れおののく場面があった。
家畜の移送を思わす、この
蛮行はたびたび映画でも取り上げられる。
ゆえに
、『夜と霧』と
『ナチ第3帝国・悪魔の拷問列車』は、映画的には正しく等しい。
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ロジャー・スポッティスウッド監督の動乱もの
『アンダー・ファイア』のパンフレットはこちら。

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