昨日の続き。
先のチャンドラーが書いた一節は、
元祖清水俊二の訳では
「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」となっている。うん。何となくわかるね。
また矢作俊彦は「複雑な彼女と単純な場所」の中で、この一節は
「ハードでなければ生きていけない、ジェントルでなければ生きていく気にもなれない」という意味であると述べている。
そのまんまやんって気もするが、同じ英語でも訳によって印象が変わるね。
さて、矢作俊彦は前々回紹介の『神様の〜』は、もひとつだったが
この後の
『ザ・ギャンブラー』で本領を発揮する。
主演は松田ケイジだが、本当の主役は今は酔いどれてオチブレテいるが、
かつては伝説のギャンブラーにして
凄腕の殺し屋エースのジョー。
傭兵くずれの洞口依子に
「あたいのツラに色をつけたのは、お前で3人目だ。前の2人は墓の下で寝んねしてるがな。」
と
『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』での錠の
名セリフでオマージュを捧げ、壮絶な銃撃戦でエースのジョー<最期>の闘いを描く。(ジョー死す。)
ラスト松田が洞口の車で去っていくのを観て…
なんだあの映画のパクリじゃん。
ということで今日は、文句なしのウォルター・ヒル監督の最高傑作!
『ストリートオブファイヤー』 ね。
松田ケイジ=マイケル・パレ 洞口依子=エイミー・マディガンね。
ちなみにピンク時代の片岡修二は、大杉漣=マイケル・パレで
『SM刺青本番』『さらば友よ』(ホモ映画!)と2回もリメイクしている。
ストーリーは単純だけど、セリフまわしがイキで、各シーン(酒場でのパレとマディガンのやり取り、ダイアン・レインを助ける時のナイフさばき)もスタイリッシュなので監督が
パクって見たくなる気持ちは解る。
でも、本編にだけあってパクリに、どうしても真似できないのは、全編に流れる
ロックンロールかな。
このオークションは終了しました。
マイケル・パレの
『ダイ・ハード』もどき、
『コンクリート・ウォー』
エイミー・マディガンのB級アクション映画、
『怒りの裁き』のビデオもあるよ。

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