恥ずかしい思い出はこれくらいにして。
『暗くなるまで待てない!』で主人公の8ミリ青年たちにからむ、
ヒロインの名は
撫子(ナデシコ)だ。
彼女は
前衛芸術をやっていて公園で個展を開くが、誰にも理解されずムクれてしまう。
この元ネタは、当時の
映画ファンならわかるだろう。
ジョアンナ・シムカス。そう
『冒険者たち』の
レティシアだ。
(ご丁寧に
口笛のテーマも流れる。)
ロベール・アンリコ監督の1967年の作品。
アラン・ドロンの複葉機のパイロット、リノ・バンチュラのレーサーがヒロインのレティシアと共に、アフリカ沖に沈んだ
宝を探しに行く。
当時の映画青年たちの涙を誘った青春冒険映画の傑作。
日本でも、西村潔の
『黄金のパートナー』(三浦友和・藤竜也・紺野美沙子)と東映
『冒険者カミカゼ』(真田広之・千葉真一・秋吉久美子)で二度リメイク(?)
<男と男と女>の
元ドリカム状態は、その後のアメリカンニューシネマ、
『明日に向って撃て!』等にも影響している。
というわけで、今日の紹介はロベール・アンリコ監督の
『ラムの大通り』 のビデオ。
カリビアンじゃないけど、主役のバンチュラは
海賊。
映画館のスクリーンで観たB・Bに一目ぼれして、本人を追いかける。
ラストの映画館のシーンは
『ニュー・シネマ・パラダイス』より泣けるゼ!
映画愛にあふれた1本だ。
短編
『ふくろうの河』、ベルモンドのGANGもの
『オー』(なぜか
ネクタイを大量に集めている。)とアンリコ監督の作品は、どれもいいな。
ところでレティシアのジョアンナ・シムカスだが、<黒人の良心>
シドニー・ポワチエ(
『招かれざる客』『いつか見た青い空』)と結婚し、
女優は早々と引退してしまった。(稲田夏子と同じね。)
ふたりの娘の
シドニー・タミア・ポワチエが、去年の
『デス・プルーフinグラインド・ハウス』の
<ジャングル・ジュリア>そのひとだ。
(ちなみにジュリアの友達の金髪の子は、
「チャーリーズ・エンジェル」のシェリル・ラッドの娘ね。)
このオークションは終了しました。
シドニー・ポワチエ主演の
『招かれざる客』のパンフレットもあるよ。

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