アレックス・コックスも今日が最終回。
ラストをかざるのは、1855年
「58人の決死隊」を率いてニカラグアを征圧し
自ら大統領となった実在の人物、
ウィリアム・ウォーカーを描いた
『ウォーカー』 のビデオ。
主人公に扮した
エド・ハリスの怪演が光る。
時のアメリカ政府の隣接文明化は
<神の意志>であると
銃弾が飛び交う中を
一人平然と(回りは大銃撃戦なのに)歩いていく。
まさに題名
<WALKER>の通りだ。
「TIME」誌やマルボロ、果ては最後に救出に来る軍事ヘリコプターなど
当時にはあるはずのないものを登場させ、レーガン時代のニカラグア干渉を皮肉っているのは有名。
『愛は静けさの中に』の聾唖女優マーリー・マトリンが婚約者役でチョイ出だが、
筆者のお気入りは、
坊主頭にまでして参謀役で壮絶に死ぬ
サイ・リチャードソン。
今回紹介した3本ともにすべて出演しているアレックス・ファミリーである。
本作の興行的失敗により監督はハリウッドを追われて、ブニュエルのようにメキシコに渡る。
以降
『PNDCエル・パトレイロ』『デス&コンパス』『ザ・ウィナー』と
作品を発表するが初期の猥雑さは失われ作家として成熟してしまった。
2003年の
『リベンジャーズ・トラジディ』以降、
アレックス・コックス監督作はない。
(
「私立探偵 濱マイク : 女と男、男と女」はあったけど)
オークションしたいひとは、こちらを見てね。
エド・ハリス出演の
『ライトスタッフ』
『トゥルーマン・ショー』
『プレイス・イン・ザ・ハート』のパンフレットもあるよ。

0