『
響け!ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌』読んだ。
一連の『響け!ユーフォニアム』シリーズの最新刊で、
立華編の2冊を込みで数えると、シリーズ7冊目にあたるかと思います。
折角なのでこの機会に、あまりネタバレにならない範囲での、ごく個人的な感想等を少々。
今回の『響け!ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌』の本としての特徴は、本編の物語2本の他に、ファンブック的な内容が本全体の1/3くらいの分量で含まれている所かと思います。
そんな訳で個人的には発売日
(16年10月06日)には買わずに、本屋で立ち読みしたり図書館で借りて読んだりして、買う前に少し様子を見てしまいました。(^^ゞ
読んで見た印象としては、『響け!ユーフォニアム』シリーズを『
立華 後編』までの内容を押えている方になら、充分にお薦めかと感じます。
本編2本の書き下ろし『
冬色ラプソディー』と『
星彩セレナーデ』によって、
定期演奏会と
合同演奏会の卒業式前後の物語が新たに書き継がれております。
アニメ版で言うと2期最終回のその後の内容にもあたります。
1本目の『
冬色ラプディー』は卒業式前の普通に北宇治高校吹奏楽部の
定期演奏会のお話ですが、
2本目の『
星彩セレナーデ』では立華編の登場人物が大勢絡んで来る卒業式後の
合同演奏会のお話なので、立華編の2冊を事前か事後に押えておくのがベターかと。

1本目の『
冬色ラプソディー』では、
みぞれ先輩が特に活躍しております。
香織先輩は吹部のマドンナであり
優子先輩の“マジ天使”であり、個人的には聖人君子のような印象があったのですが、・・・実は意外に嫉妬深い人なのかも。(^^)
久美子の中学時代の吹部の顧問も登場します。この人もまた
梓と同様に久美子のことを心配していたことが窺えます。
2本目の『
星彩セレナーデ』は
立華高校との合同演奏会のお話。
久美子の知らぬ間に格段の上達を遂げていた
梓に、久美子たちは衝撃を受けます。
自分と同じレベルにいると思っていた梓が、実は
高坂さんと同じレベルにいることを思い知らされます。高坂さんだけが特別だと思っていたのに、いつの間にか梓も同じ高みに達しております。
久美子は自分が何か思い違いをしていたらしいことに気付かされます。
梓の努力は周囲に嵐を呼ぶようです。^^;
高坂さんや梓に追い着くべく、久美子は懸命に練習に打ち込みます。しかしその努力は合同演奏会までに間に合うのでしょうか?
・・・焦る久美子に、
夏紀先輩の意味不明なアドバイス(?)。夏紀先輩の自信ありげな謎の指示に従うと、
…以下ネタバレなので自粛。
残りの1/3くらいの頁はファンブック的な内容でした。
ハルヒシリーズで言うと『涼宮ハルヒの観測』,『マリみて』で言うと『プレミアムブック』や『イラストコレクション』の辺りの内容かと。
インタビュー記事や登場人物の総覧や吹奏楽部の基礎知識的な内容が収められております。
吹部経験者の方々にとっては良いのかどうか?は、吹部とは縁もゆかりも無い学生時代だったので今一つ解りませんが、個人的にはコレはコレでアリかと。
ソロになると人格の変わる
晴香先輩の活躍も描かれていたので、晴香先輩びいきの身としては嬉しかった。(^^)
立華側の上級生はあまり登場しておりませんでした。
未来先輩にはもっと活躍して欲しかったっス〜。
葵ちゃんは何処?・・・アニメ版2期では久美子が葵ちゃんに何気に冷たかったので、葵ちゃんのその後が気になります。
あすか先輩のいなくなった
低音パートでは、あすか先輩のヲタ的要素を
緑輝が、茶目っ気を夏紀先輩が、秘伝の楽譜を久美子が、元気一杯な所を
葉月が、落ち着きや貫禄を
後藤先輩がそれぞれ引き継いで行くことになりそうです。
梨子先輩は元々あすか先輩には欠け気味だった優しさを持っているので、梨子先輩はありのままで良いのかと。(^^)
可能であれば『響け!ユーフォニアム』シリーズの更なる続巻を期待であります。
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