英国製のTVドラマ『
名探偵ポワロ』(字幕版)が今GyaO!で毎日1話ずつの配信が無料で更新さております。

『オリエント急行殺人事件』の新作映画版の公開にタイミングを合わせた期間限定配信なのでしょうか?
https://gyao.yahoo.co.jp/p/00569/v08532/ 
その第31話『
ABC殺人事件』が9日(土)付けでUPされたので未明のうちにチェックした。
明けて土曜日なので、日付が明けてからホワイトホースを呑みながら観てました。まさかドラマの中でもホワイトホースの話題が出て来るとは思いませんでした。
個人的には
米澤穂信の
〈古典部〉シリーズの2冊目『
愚者のエンドロール』や3冊目『
クドリャフカの順番』等を読んだ流れで、ここ一月くらいは海外ドラマの『
シャーロック・ホームズの冒険』や『
名探偵ポワロ』等を可能な限りチェックしておりました。
特に『クドリャフカの順番』をより濃ゆく味わうには
クリスティの『
ABC殺人事件』の内容を押えることは推奨かと。
個人的にはポワロシリーズの原作版を読む余裕はここ暫らくは無さそうなので、今回TVドラマ版でチェックできたのはラッキーでした。(^^)v
〈古典部〉シリーズ3冊目『クドリャフカの順番』に於ける
福部里志によると、クリスティの超有名作として『
そして誰もいなくなった』,『
オリエント急行の殺人』,『
アクロイド殺し』,『
ABC殺人事件』の4つを挙げており、同じく
折木奉太郎はそこに『
スタイルズ荘の怪事件』も加えております。
(058-♠16)
個人的には『ナイル殺人事件』も割と有名なのではないか?とは思うのですが、内容はよく知りません。「知らないのなら黙っていろ」って河内亜也子先輩とかに叱られそうなので、ここではもう黙ることにします。(・・;) (042-♦09)
アレキサンダー・ボナパルト・カスト容疑者の頭文字が「A.B.C.」になることを奉太郎が知っていたか覚えていたかしたら、『十文字事件』の真犯人『怪盗十文字』の正体を名前から割り出すことは充分に可能だったのではないか?と納得が出来ました。
(060-♠17)
そんな訳で、この機会にTVドラマ版『ABC殺人事件』について少しだけUP。
ジャンル的にはミステリなので、なるべくネタバレしない範囲で少しだけ触れてみたいと思います。
これらの海外TVドラマは昔NHKの海外ドラマ枠で日本語吹き替え版が放送されてもいたので、時々は観ていた記憶はあるのですが、内容はもう全く覚えておりませんでした。^^;
同じくNHKアニメの『ポワロとマープル』も時々は観ていた筈なのですが、やはり内容はあまり覚えておりません。里見浩太朗の声が良かった印象は残っているのですが…。
この
デヴィッド・スーシェ版のドラマシリーズ『名探偵ポワロ』は基本的に1話約50分ですが、今回の『ABC殺人事件』や『スタイルズ荘の怪事件』等では約1時間40分の拡大版でした。
アニヲタ的には日本語吹き替え版の方もまた改めてチェックしたいかも。どの声優さんがどんな声をあてて演技をしていたのか気になります。
『名探偵ポワロ』の主人公
エルキュール・ポワロは第一次世界大戦の際にベルギーからイギリスに亡命して来た“外国人”で、主に大戦間の物語が多いようです。
(『スタイルズ荘の怪事件』については一次大戦中のお話でした。)
物語の設定上では亡命前はベルギーの警察で割とエラい人だったようでもあります。
このドラマ版では『ABC殺人事件』の時代背景は1936年
(昭和11年)の8月〜9月の頃でした。
ポワロの相方の
ヘイスティングズ大尉が結婚して南米

に渡った後で、今回の『ABC殺人事件』ではロンドンに里帰りをしている設定のようでした。奥さんは赤毛のようであります。
キャプテン・ヘイスティングズの南米での武勇伝に興味を持ってくれるのは△△△さんだけ?
ヘイスティングズは一次大戦の後に探偵業に入ったり南米に渡ったりと人生の夢や希望を一つずつ着実に叶えており、作中では最も報われている登場人物なのかも。顔は良いし年長のポワロには対等な友人として認められているし。そーゆーキャラが三枚目の引き立て役でかませ犬っぽい所は面白いかも。
ヒトラーを演じたら似合いそうな外見の役者さんの役名がジャップとゆー名の主任警部。
ヒトラーっぽい外見にジャップとゆー役名のキャスティングは…、英国流のブラックユーモアなのでせうか?
ヒトラー似の主任警部がジャップジャップ呼ばれていると、個人的にはもうそれだけでいちいち笑いのツボに入ってしまいます。我ながら困ったものです。^^;
ただし
ジャップ主任警部は渋い外面とは裏腹に物凄くいい人であります。(^^)
このTVシリーズを映画と同じ土俵で比べるのはアンフェアに感じます。TVドラマのシリーズとしては充分すぎる出来栄えかと思います。良いです。
大戦間の主にロンドンを舞台とした英国製のTVドラマなので、ミステリ好きやクリスティファン以外にも、イギリス好きや歴ヲタの人には割とお薦めかと思います。



ビンテージものの乗用車の好きな人には、あの当時の車が画面の中に多々登場するので、もしかしたらお薦めかも。
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