1985年
(昭和60年)の日本テレビ版のTVアニメ『
三国志』

が、先日までGyaO!で配信されていたので改めてチェックした。
昔VHSで録画してあったのですが、もはやデッキが… orz
せっかくなのでこの機会に、ごく個人的な感想&5段階評価等を少々。
(色文字部分は後日追記分。)
永い永い三国志の物語の中でも、『
三顧の礼』や『
赤壁の戦い』などの、特に劇的な箇所を抜き取って約1時間半の尺に収めてあります。


その意味では、「『
十常侍』から『
呉の滅亡』までが描かれてこその『三国志』じゃーっ!!」とゆー御仁には、今一つ物足りないかも。
てゆーか、そもそも1時間半では根本的に尺が足りないっス。^^;
1992年
(平成4年)からの劇場版アニメ三部作の『三国志』

に比べると、こちらの日テレ アニメ版の方が脚色上のウソや省略がハナハダしいけど(
曹操が金髪碧眼だったり、
于禁が女武将だったり、
孔明のアイシャドウが『うる星やつら』のラムちゃんだったり、
周瑜や
趙雲を思い切ってキャラごと省略してたり… etc)、アニメとしては脚本を面白く作ってあると感じます。

てゆーか、周瑜の登場機会が無いのは全く気にならなかったけど、趙雲びいきの身としては、「趙雲子龍がいないのじゃ〜っ」とゆー感じでした。(ToT)
その意味では、この日テレ アニメ版の『三国志』は、ごくごく初心者向けな内容なのかも。

史実や『
三国志演義』に忠実であるよりも、アニメとしての面白さを優先させた脚本にしてあると思います。

対して1992年の劇場版アニメ三部作の方は、史実や『三国志演義』に近づけている代わりに固い脚本になっており、「受験生向け?」って感じもします。
必ずしも劇場版アニメという訳ではなかったのに、当時としては手間暇かけて丁寧に作られていたと感じます。


ED曲が中村雅俊だったよ。
中村雅俊さんのアニソンって、なかなか珍しいのではないかと。
音楽は、ひょっとして『1stガンダム』の人?
劉備と孔明の中の人が、後のダスティ・アッテンボローとヤン・ウェンリーの中の人でした。
テロップを確認すると、アン・シャーリーとダイアナ・バーリーとギルバート・ブライスの中の人もいたよ。
「ラムちゃん空飛んでたで」って感じが、いかにも80年代のアニメっぽかった。
この場では誰とは言いませんが、中の人に下手な人が一人いて笑えました。そのキャラが「うわははは〜」と高笑いする度に、その笑い声のギコチなさに、観ているこちらまで釣られて笑わされてしまいまスた。上手くはないけど良いです。マジで面白いです。GJ
…スミマセン、スミマセン、スミマセン。m(_ _)m
あと、
水鏡先生がいかがわしくて面白かった。(^^)
あの当時のアニメなのでCG処理も特には無いようだし、劇場版アニメでもないのでフィルムの使い回しの箇所も少なからずありますが、それでも今の時代的にも充分に面白いと感じます。今でも割と手堅くお薦め。


最後にごく個人的な5段階評価を。
面白さ 4.5 前後
アニメとしての面白さなら、今の時代でも充分に4.5前後の評価をつけられるかと感じます。
お薦め度
三国志初心者の方 4.0 前後 取り敢えずお薦め
三国志ファンの方 3.0 前後 嗜みとしてお薦め?
受験生とか学生さんの場合は、この作品だけでは『三国志』のエキスが足りないかと。
この作品はあくまでも『三国志』への入り口として位置づけて、何か他に別の『三国志』作品にも親しむことを推奨、…かと。
この1985年の日本テレビ版TVアニメ『三国志』の続編にあたる『三国志U「天翔ける英雄たち」』(1986年,昭和61年 放映)も引き続き配信されたので、続編の方も流れで後日チェックした。
以下、同じくごく個人的な感想&5段階評価をこの機会に少々。個人的にはこの続編についても昔VHSで同じく録画してあったのですが、今やデッキが… orz
この続編は、前作の物語の続きを約1時間半の尺に収めるために、かなり激しく脚色されております。
史実や『三国志演義』に忠実であるよりも、アニメとしての面白さを優先して脚本が作られているので、かなり激しい脚色です。
てゆーか、“もはや別モノ”?
前作を観ていない三国志ファンの人が、この続編の『三国志U「天翔ける英雄たち」』だけを観たとしたら、・・・怒り出すのではないか?と。
その辺りの所が、ちょっと不安でもあります。^^;
とゆー訳で、この続編の『三国志U「天翔ける英雄たち」』は、コレ一本のみを単体として観てはいけません !! 
あくまでも前作の“続編”としてのみ、の位置づけで観るべきです。少なくとも個人的にはそう推奨いたします。
しかしその代わりに、当時の約1時間半のTVアニメ番組としては、物語が面白く作られていると思います。声優陣は更に豪華になっていたような気も。
前作ではキャラごと省略されていた周瑜や趙雲が、ようやく登場します。趙雲が子龍じゃなくて子竜だった。
周瑜の中の人がシャア・アズナブルなのに(子供時代の中の人はアルフレッド・イズルハだった。…ガンヲタでスミマセン)、周瑜の扱いがゾンザイ過ぎ。^^;
趙雲の鎧が何となく『北斗の拳』みたいで、あの時代(1980年代半ば)の匂ひを感じます。
趙雲びいきの身としては、趙雲が大活躍していたので個人的にはそれだけで大満足であります。いさお様シブ過ぎ。(^^)
龐統や馬超は登場しませんでした。黄忠はいた。張松はいたけど法正はいなかった。
最後にごく個人的な5段階評価を。
面白さ 3.0
お薦め度
前作を楽しめた人 3.0 前後
前作を観てない人 1.0 以下
・・・受験生にはあまり薦められないかも?
このシリーズでもし『三国志V』が作られていたとしたら、ソレはソレでソレなりに面白かったのだろうとは予想します。
ただ、従来の『三国志』とはだいぶ違った内容になっていたよ〜な気も。^^;
永い永い『三国志』の物語をアニメ化するには、根本的に尺が足りなかったのかと。
しかし尺を伸ばせば、今度は予算的に作画のクオリティーが保てなくなるか?とも予想します。
この後『三国志』のアニメ化が映画やTVで何度かなされるようになりますが、尺と予算の兼ね合いが『三国志』をアニメ化する際の鬼門になっているようにも感じます。


しかし日本人が『三国志』作品を映像化するのなら、アニメで作るのは正しい選択肢だと思えます。
海外では“マカロニウェスタン” 

と言う実例も過去には実在しますが、日本人が国内ロケで『三国志』を実写化するのは、さすがに冒険のし過ぎかと思うので…。
実写化の難しいコンテンツこそが、アニメ作品には向いていると思います。
当ブログ内の関連記事
081002 映画版アニメ三国志 観た
090606 レッドクリフPartU 観て来た
070105 三国志 my虎の巻
110930 10アニメ個人的順位
090421 MX 赤毛のアン 再放送
140108 銀英伝本伝期間限定全話無料配信に挑戦…玉砕しまスた
171125 ガンダム逆シャア @ GyaO!
061113 MXで0080 観た
170731 墨攻 観た

0