「響け!ユーフォニアム 決意の最終楽章 前編 読んだ」
本
『
響け!ユーフォニアム』シリーズの最新巻『
北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編』が何故か発売日
(4/17wed)前に地元の本屋で買えたので早速読んで見た。
まだ世に出たばかりのなので、あまりネタバレにならない範囲で、この機会にごく個人的な感想等を少々。
でも人によっては「
ネタバレあり」かも。
注意!
今回の『
決意の最終楽章 前編』は『
立華編』込みで数えるとシリーズ11冊目になるかと思います。
今回の最新巻も『ユーフォ』シリーズとしての安定した面白さがありました。(^^)
シリーズ10冊目『
ホントの話』までをチェックしている人になら、今回も問題なく鉄板でお薦めかと。
立華側では
梓1人しか登場していないので、『立華編』2冊を未読な人でも問題なく話がつながると思います。

アニメ版を
TV版2期や『
リズと青い鳥』まで観ている人なら、『
波乱の第二楽章』(前後編)の辺りと『ホントの話』の3冊を押えれば、今回の新刊は問題なく話はつながるかと思います。
映画版の最新作『〜誓いのフィナーレ〜』はまだ観ていないので厳密にはなんとも言えませんが、前売りのムビチケはキープしてあるので近日中に観に行く予定。
そんな訳で劇場版最新作の『〜誓いのフィナーレ〜』を後日観て来た。
原作版を未読でもアニメ版を劇場版の最新作まで観た人の場合は、今回の新刊である11冊目から原作版を読み始めても内容はまぁまぁ問題なくつながるかと思います。
『ユーフォ』シリーズの一見さんがこの巻から原作版を読み始めたとしても、それ以前の経緯を充分に理解できる構成にはなっておりますが、なるべくなら10冊目までの内容を押えてから読むのを一読者的には推奨。
その方がこの最新巻の面白さをより深く汲み取れるのではないか?と思えるからです。
時間軸としては主人公である
久美子の3年次の4月から6月頃までの内容。

新年度の部内での役職の細かい割り振りも具体的に明かされております。
あすか先輩に頼り過ぎていた前々年度や
優子先輩が頑張り過ぎだった前年度の教訓が生かされた人事なのかと。
個人的にはシリーズ7冊目の『吹部日誌』のように、次の巻は春休み中のお話が出るものと思い込んでいたので、年度の開けた展開の続巻がいきなり出たのは意外でした。
春休み中の内容やアンコンの詳細な結果については「今後の更なる続巻での楽しみ」という所なのかと。
ものごと(主に部活について)は人によって『正解』がそれぞれ違っている描写には、大人の配慮を感じました。
誰か特定一人のたった1つだけの主観的な“正解”だけを、決して押し付けてはいない作り手側の姿勢には好感が持てました。

以下、「ネタバレあり」かも? 注意 !! 
また、進路の選択に悩む久美子の描写には、主な対象読者層に寄り添う優しさを感じます。
軍曹先生のアドバイスや梓との会話は、同じ問題で悩んでいる人には、1つのヒントにもなるのかも?
久美子父が久美子の進路について具体的なことをあまり語らないのは、久美子姉の麻美子さんの時のことがあるから、自分の意見が決して押し付けにはならないように自戒しているから? なのかも。
古い言い方で言うと「将来の不安に悩む 黄前久美子の 明日はどっちだ!?」
(vo : 藤岡重慶 as 丹下段平) って感じ?
梓が颯爽としていてカッコいいのであります。
今時こんな言い方は男尊女卑かも知れませんが、梓は女にしておくにはもったいないカッコ良さであります。
未来先輩に似て来たのかも。シビレるっス〜。
今作では新入生の新キャラの他に、低音パートには強豪校からの“
謎の転校生”も登場します。
前年度以上に新しい風が吹部に吹き込んで来た印象があります。
高坂さんが鬼なので、初心者の新入生たちがシゴかれてヘバります。他の経験者や上級生がフォローに廻りますが、大量退部の危機かも?
高坂さんは一歩間違えれば、殆ど『立華編』の副部長っス。コワいっス〜。(>_<)
緑輝の人物評がそんな高坂さんをヘコませます。今作ではそのシーンが一番好きかも。ゲラゲラ笑えました。川島緑輝 無敵すぎ。^^;
ところで、緑輝は今回ひょっとして自ら動いたのでしょうか? 殆ど天然だけど、必ずしも天然なだけでは無いよーな気も? もしそうなら、個人的には緑輝を応援したいかも。
あと修一も。
しかし、・・・・・孫だったのか? テッキリ子供だとばかり思い込んでいたっス。(゜o゜)
『ガンダム』に喩えて言うと(ガンヲタでスミマセン)、「デギンとガルマのような続柄」かと思ってました。「デギンとミネバの続柄」だったのか!? 知らなかった…。(・・;)
OB,OGは外部指導者以外は特に登場していなかった。でもコトあるごとにフラッシュバックで思い出されてもおります。
そんな中でも
晴香先輩だけは名前もエピソードも思い出されていなかったような気も、…気のせえ?
晴香先輩びいきの身としては、小笠原先輩は影の薄さが美味しいなぁ、と。(ToT)
“謎の転校生”
(表紙カバー左側の女子)にはあすか先輩や
みぞれ先輩や或いはそれ以上の実力があるのかも?
いい人だし、北宇治の吹部にも早く馴染もうと努力しているようですが、何かが欠落しているよーな気も?
『ユーフォ』シリーズの本編は基本的には主人公の久美子の視点で物語が進行しますが、久美子は役職がら低音パートでの定点観測ができません。
低音パートに常在している
奏や緑輝にとっては自明のことでも、久美子には未だ把握できていないコトとかがありそうな気も?
てゆーか、奏が相変わらずなので、“謎の転校生”との仲は危ういのかも。
“謎の転校生”がどんな事情を抱えどんな事情が隠れているのか?が、久美子の視点を通した読者側にはまだあまり見えて来ません。緑輝や奏の言う“クラゲ”の警句が気になります。
“ハルヒ”シリーズに喩えて言うと「演奏の実力は長門級だけど、怪しさが古泉並み」って感じ?
前編の今の段階では“謎の転校生”がまだナゾ過ぎ。「『後編』を期待して待つ。」であります。(^^)
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