『
涼宮ハルヒの直観』
(以下、『直観』)を発売当日に地元の書店で購入して読みました。

面白くって、つい夜更かししてしまいまスた。ここ何日かチョット眠いです。
今回の新刊には3つの物語が収録されておりました。
初めの2本は既に他の媒体で世に出ていたそうですが、後半のメインの長編1本は今回が初出なのだそうです。
個人的にはいずれの話も今回が初読でした。
「背表紙の色が今までと違うなぁ」と不満に思っていたら、初回生産分はリバーシブルカバーで、カバーを裏返すと今まで通りの赤い背表紙でした。
『
直観』はまだ世に出たばかりなので、なるべくネタバレにならない範囲での、ごく個人的な感想をこの機会に少々。
でも、ややネタバレあり、かも? 注意。
「ラノベの神様、我々に『涼宮ハルヒの続刊』を〜」って望んでいた一読者でしたので、まずは“涼宮ハルヒ”シリース゛の続巻が世に出たことを嬉しく思います。 \(^0^)/
冒頭の短編『
あてずっぽナンバーズ』は、時間軸で言うと1月3日のお話。


去年の12月18日にタイムリープして、62秒後に戻って来た翌日の出来事が描かれております。

『
陰謀』のプロローグの章と『
動揺』に収録の『
朝比奈みくるの憂鬱』との間に入るエピソードなのかと。
団員の中では、団長以外では一人だけ仲間ハズレになった
古泉の恨み言(?)をキョンは聞かされます。
まぁ、古泉は勘が良くて聡いから、長門が連れて行くのを嫌がったんだろーなぁ、と。^^;
他の2本は『
驚愕』よりも後の、5月頃の物語。
今回の『
直観』は
(冒頭の1本目の他は)主に、『
憤慨』にある『
編集長★一直線!』の続編のような内容なのかと。
SFのつもりで読んでいたら、今回の『直観』は、
ミステリーでした。(^^)

『時かけ』や『なぞ転』よりも、古典部シリーズやハルチカシリーズに近い感じ?
そー言えば『マリみて』でも、たまにSFな時もあるしな。
ハルヒの入学当初の頃の振る舞いや言動を、
ミステリ研は長い間根に持っていたのかも?
或いは、ミステリ研の上級生たちは、文芸部の部長でもある
長門の文才に惹かれているのかも?
何故か
キョンも、いつの間にか巻き込まれているよーでもあります。(^^)
ところで“
北高の七不思議”って、
百発百中の占いをする女子生徒・いわゆる“
北高の母”が言う所の、『
謎の積み上げ石』とか,『
花壇に咲く枯れない花』とか,『
水槽の巨大金魚』とか・・・、等々のコトかと思ってしまいまスた。w


以下、ネタバレあり。注意 !! 

2本目の『
七不思議オーバータイム』は、ハルヒの特殊能力の発動を、団員4人が結託して予め封印しようと奮闘する物語?
『憤慨』の頃から感じていたコトですが、個人的に『百人一首』の嗜みがあれば、もう少し深く意味が汲み取れるような気がします。
『百人一首』の実力なら、作中のキョンや古泉のレベルよりも、更に大きく下回れる自信があるっス。orz ・・・個人的な弱点&今後の課題であります。
あと、英単語もだいぶ忘れているっス。使用頻度の低いマイナー気味な英単語が出てくると、辞書が手元に無いと意味が判んないっス。orz
3本目が今回のメインの長編『
鶴屋さんの挑戦』。
この『鶴屋さんの挑戦』では「
エピソード2」で、おいらも付き人の性別を鶴屋さんにダマされてしまいまスた。
“ハルヒ”シリーズは先の展開が気になるので、初読の際にはいつも飛ばし気味に速読してしまいますが、今回は「エピソード2」以降は慎重に読み進めました。
鶴屋さんの居場所やヘアピン,「エピソード1,2」と「エピソード3」の『彼女』の違い等々…なら、おいらにも何とな〜く解りました。

しかしながら、謎の新キャラが何処の陣営の人なのか?は、最後まで確信が持てませんでした。
「凶暴すぎる朝倉の代わりに宇宙人が地上に送り込んだ新型アンドロイドにしては、喋り方がポンコツたなー」とか、「橘は暫らく手を引くって言ってたしナー」とか、「藤原は次元ごと遮断されたままだしナー」とか、等々とは感じていたのですが・・・。
従って、背後にいる立案者の存在には
(ヒントは沢山あったのに)個人的には最後まで気付けませんでした。 (ToT)
・・・「別に、楽しめたから、悔しくないモン」って感じ?
性格は全然違うけど、鶴屋さんの立場が『マリみて』の祥子さまや『けいおん!』の紬にも重なりました。
国木田の野望
(と言うか恋路?)は、予想以上に遠くて険しい気がする。^^;
そー言えば、『銀英伝』のカール・ブラッケは、自らの主義主張で『フォン』の字を省いていたなぁ、とか、ウォルフガング・フォン・ミッターマイヤーなんて呼ばれるのは嫌だ、みたいなことをミッターマイヤーは言ってたなぁ、とかって、ちょっと思い出してしまいまスた。
長門が楽しそーにしていたのは嬉しかった。
谷口は今回ほんの少〜しだけ登場していたよーな、いないよーな、そんな感じ?
今回は国木田,朝倉,佐々木,橘,周防,・・・etc. の登場機会は無かった。
あと、学校長の正体が何気に判明していたよーな気も?
個人的には朝倉の復活,或いは復帰を希望であります。
まだ回収していない伏線も残っているので、今後の続刊の出る余地は大いにあると思います。

“ハルヒ”シリーズの近年の粗製乱造でない所は、寧ろ良い点かとも思えます。
てゆーか、そう思うよーにするっス。^^;
『チェーホフの銃』のくだりは、作者自身が自分で自分を追い込んでいるよーな気も?
今後の更なる続刊を、焦らずに待ちたいと思います。(^^)
アニメでの続編は、かつてのスタッフ陣の人材不足が深刻かと思うので、まずは『長門有希ちゃんの消失』の続編か,或いは『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の続編を希望であります。
当ブログ内の関連記事
071219 ハルヒ 憂鬱 読んだ
080111 ハルヒ 消失 読んだ
110125 ハルヒ 陰謀 再度感想
150526 ハルヒ 驚愕 再読感想
150521 長門有希ちゃんの消失 ハマった
150721 長門有希ちゃんの消失 観た
170707 長門有希ちゃんの消失 読んだ
070914 時かけ小説版 読んだ
080112 なぞの転校生 読了
161227 氷菓アニメ版 観た
160629 ハルチカ原作5冊 読んだ
100407 マリみて37冊 読了
191205 けいおん!!(2期)が今GyaO!で
151111 銀英伝の問い 一読者的回答
150410 櫻の園(90年版) 観た
190718 テロに怒り

0