『
機動戦士ΖガンダムV 星の鼓動は愛』、観て来ました。
・・・・・、マズいっス。
あくまでも一個人の感想に過ぎませんが、この作品はいろんな意味でマズいと思います。
特にラストがマズいっス。


ガンダムを子供向けの単純明快な勧善懲悪カッコつけアニメだと勘違いしてる客に過度に媚びようとしたのか?
或いは何処かの筋(主に△゛力ウ系?)からの何らかの政治的な圧力がかかったのか?
とにかく、信じられないような
衝撃のラストでした。(゜o゜)
あのラストでは、今と言う
ブッシュ戦争の特殊な時代にあっては、一歩間違えば「戦争ってカッコイイよね、楽しいよね。戦争支持しようよ。」というメッセージにもなりかねない怖さ,アブなさ,恐ろしさを、少なくともおいら個人は感じてしまいました。

とにかく、
ガンダムらしくないです。
もっと踏み込んで判り易く言うと「米帝の石油目当ての今の侵略戦争を、勝ち馬に乗って皆で一緒に支持しようよ。だって戦争カッコいいじゃーん。」というメッセージにもなり兼ねない危うさです。
またあの軽薄なラストなら、
物語的にも敵味方を通じてあれだけの犠牲者を出させる必要はなかったのではないか?
『Ζガンダム』の物語全体の重さと、あのラストの軽さは整合性が取れないのではないか?
という強い違和感を抱かざるを得ませんました。
更にその上、時系列的にもその後に連なる『
ガンダムΖΖ(ダブル・ゼータ)』や『
逆シャア』との整合性も取れなくなってしまうのではないか?という心配も抱いてしまいました。
ラスト以外ではTV版37話『
ダカールの日』の内容が描かれていなかったこと。
クワトロのダカール演説は物語としての『Ζガンダム』全体のヘソにあたる部分だと思うし、ダカール演説はこの作品における作者の主張がストレートに出ている所だと思うので、ここが削られたのは残念でした
(その代わりに他のちょっとした場面場面で少しずつ語られてはいるのですが…)。
もしかしたら意識して演説シーンを削除しようとしたのかも知れませんが、戦闘シーンが非常に多い作品なので、名場面でもあるあの演説シーンはあっても良かった筈だと感じます。
配役的には
サラ・ザビアロフが
池脇千鶴さんではなかったこと。
途中交代させるくらいなら初めから声をあてさせなければ良いのだし、一度声をあてさせた以上は最後までお願いするべきだと思うっス。一体何があったのでせう?
良かった点は作画。CG技術を抜きにしても精度の高い出来になっており、全く問題ないと思います。と言うより出来栄え良いっス。
もう1つは『
ガンダムΖΖ』の最終回でも謎のままだった
ミネバ・ザビの行方が、今回初めて公式に明かされたことであります。

軍のトップとして「理」に徹する人間
ハマーン・カーンの「情」や「優しさ」、「幼い者に対する大人の常識」が垣間見えるシーンでもあり、個人的にはちょっとお気に入り(ハマーンの言葉が額面通りならね)。
個人的なお薦め度については、・・・難しいっスね。

前作2本をも含めて
物語全体を台無しにするよーなラストだったので、正直言って厳しいです。



作画は良い

のですが、内容的にはお薦めしません。
『Ζガンダム』アニメ版は、T,Uは映画版で観て、残りはTV版
(33話『アクシズからの使者』〜最終50話『宇宙を駆ける』の辺り)で観ることを個人的にはお薦め、であります。


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