『
涼宮ハルヒ』シリーズの4冊目『
涼宮ハルヒの消失』を読んでいると以前
(08年12月19日付け)に書きましたが、先月中には読了しておりました。
この機会に以下、あまりネタバレにならない程度に、ごく個人的な感想等を少しだけUPしておきいと思います。
シリーズ1冊目の『
涼宮ハルヒの憂鬱』もかなり面白かったのですが、シリーズ4冊目の『
涼宮ハルヒの消失』は更に面白かったよ。
個人的には今『涼宮ハルヒ』シリーズを9冊目の『
涼宮ハルヒの分裂』までを読み終えた所ですが、
『ハルヒ』シリーズの中では今の所この
『消失』が最も面白いのではないか?と個人的には感じております。


この巻では
キョンは、ある意味では“
異次元人”でもあり、
ジョンでもあり、また過去のハルヒにとっては“
未来人”でもあり、・・・ハルヒの探し求めていた人物でもあります。
・・・・・これ以上書くと本当にネタバレになりそうなので、もうやめるっス〜。^^;
読み方としては、この『消失』を読むには、シリーズ3冊目までの『
憂鬱』,『
溜息』,『
退屈』は事前に予め必読であります。


『溜息』は跳ばしても意味は通じるかとは思いますが、順番通りに読む方がより面白いと思います。
いきなりシリーズ4冊目の『消失』だけを読んでも、訳が解らないかも知れません。

もし仮に判ったとしても、そんな読み方は多分“邪道”だと思うっス。(^^)
特に『
退屈』
(シリーズ3冊目)に収録の短編『
笹の葉ラプソディ』は、この『
消失』にとっては
絶対不可欠な伏線でもあります。
しかも『消失』は、この巻だけでは未完であります。原状回復はなされますが、キョンは未だ決着を付けておりません。
それは更に巻が下って7冊目の『
涼宮ハルヒの陰謀』の「
プロローグ」の章に至ってようやく果たされます。
また『消失』のすぐ後の巻である『
涼宮ハルヒの暴走』,『
涼宮ハルヒの動揺』に収さめられている殆どの短編には、“
涼宮ハルヒの消失”と言う事態を招いてしまった諸々の背景や事情がさりげなく描かれているようにも感じます。
したがって『消失』の直後に『陰謀』を読むことはお薦めしません。本来受け取れる面白さが半減しかねないからです。
『
消失』の後は『
暴走』,『
動揺』,『
陰謀』と、順番通りに読むことを個人的にはお薦めであります。
アニメ版の第1期を振り返って見るに、『消失』に深く関るエピソードはわざとアニメ化を外されていたようにも思えます。
もし本当にそうだとしたら、既に第1期の製作当時から、第2期の製作もある程度は見据えていたのではないかと。
個人的においらは第1期放送時では原作未読な周回遅れの“一見さん”でしたが、アニメ版の第2期分からはこれで流れに追い付けそうです。(^^ゞ
この『涼宮ハルヒ』シリーズにおいては、読者はSFに対する素養を試されているようにも感じます。少なくても個人的にはそう感じました。
SF音痴の人には、もしかしたらこの『ハルヒ』シリーズは辛いのかも知れません。
また頭の固い人達は、『ハルヒ』シリーズの設定とか世界観とかを、そもそも「理解したくない」と感じるかも知れません。
『憂鬱』を読んで理解できなかった人,面白くなかった人には、この『消失』はお薦め出来ないでしょう。
しかしアニメ版の第2期をより深く濃く味わいたい人には、シリーズ4冊目の『消失』は多分“超お薦め”なのではないか? と予想します。
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