今出てる
ヤングアニマルに『
豹と狼』という29頁の読み切り作品が載っているのを出先で偶然見つけました。
珍しく戦車モノだ。第二次大戦下1944年(昭和19年)の
独ソ戦が舞台になっている。
独ソ戦なので当然戦車対戦車のバトルだ。
W号戦車(多分G型とH型),
パンサーA型,
タイガーT重戦車,
スターリンJSUが出て来るよ。
戦車モノと言えば小林源文先生だが、小林先生の場合は薄墨を使ってたりトーンをあまり使ってなかったりフリーハンドも多かったりして、劇画と言ってもどちらかと言えば水墨画やペン画等の絵画の世界に近いように感じます。
対してこの作品は一般的なマンガや劇画の手法で描かれております。でも戦車の作画が大変そう。
パースとって、定規をキッチリあてて線を入れて(転輪には楕円テンプレをあててあるよ)、装甲表面のセメントコーティング処理を描き込んで、更にその上トーンを貼ってあります。
ここまでやっても作画的には戦車しか仕上らないので、キャラや背景は別行程なのではないでしょうか?おそらく物凄い手間と時間がかかっている筈だと思います。
この作品はヤングアニマル的にはこれから月イチ連載になるらしいっス。
物語的には、まだ1話分しか読んでないので今の段階では何ともいえませんが、ドイツおたくで戦車好きなおいらは
(ファシストは嫌いだけどな!!) 暫らくはチェックしてみるつもり。
ちなみにぃ、
セメントコーティングってゆーのはぁ、
…以下ウンチクなので興味の無い人はスルーして下さい。
セメントコーティングってゆーのは(おいらもそれほど詳しくはないのですが)簡単に言うと磁気吸着地雷対策として鉄の装甲の表面にセメントを塗って磁気吸着地雷を吸い付きにくくさせた表面処理のことらしいです。
磁気吸着地雷ってゆーのは(おいらもそれほど詳しくはないのですが)簡単に言うと磁力で戦車の装甲表面にくっついて、高温の炎で装甲を焼き溶かして内部まで燃やす歩兵用対戦車兵器。
話によると燃料や弾薬に引火させて戦車を内部から破壊することが出来るらしいです。

歩兵が戦車に近寄ってくっつけて使うようですが、埋めてないのに何故地雷と呼ぶのか? はおいらにも解らないっス。
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