映画『
闇の子供たち』をDVDで観た。
江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市、主題歌は桑田佳祐。宮崎あおい , 妻夫木聡という、今風に言うと
NHK大河ドラマの『
篤姫』『
兼続』といったキャスティング。
配役からどんな人達に観て欲しいかという意図が何となく感じられます。
江口洋介と佐藤浩市についても、NHK大河では『新撰組!』と『翔ぶが如く』で、それぞれ坂本龍馬役をやっていたなぁ。
以下、5段階評価での個人的な評価。
観るべき度 5.0 残酷な良心作。
娯楽性 0.0 吐き気がしました。
トラウマ度 5.0 目を背けたいです。
残酷な良心作、ただただ恐ろしい映画だと思います。
毒とか薬とかという意味では、薬効が強すぎて副作用も大き過ぎる劇薬と言った感じの映画。
「良薬口に苦し」といった生やさしいレベルではないと思います。
一人でも多くの大人が観るべき映画ではあると思いますが、毒が強すぎて全ての人に無条件に薦めることの出来る映画ではないかも知れない、と悩み込んでしまうような映画でもあります。
私は観ていて吐き気がしました。中には実際に吐いてしまう人もいると思います。
この類のトラウマを持っている人の場合は、敢えて観ない方が良いのではないか?とも思えてしまいます。
子供時代に何事もなく幸せに大人になれた人であっても、この映画そのものがトラウマになることだって、人によっては有り得るかとも思います。
そういう類の映画だと思います。
この映画に描かれていることのもしも半分でも現実にあるのだとしたら、闇の深さにただただたじろぐばかりです。
しかし諦めずに光を浴びせ続けることが求められているんだと思います。
一人でも多くの大人が観るべき映画だとは思いますが、人にはいろいろな立場に立たされている人もいるし、残酷な現状はあまりにも毒が強すぎて、個人的には無条件に周囲の人に薦められる映画ではないのかも知れない、とさえも思える作品でした。
大変に素晴らしい良心作だとは思います。その一点においては絶賛されるべき映画かとは思います。
人として観るべき映画なんだとは頭では判りますが、あまりにも痛くて辛くて恐ろしくて、いつものように「お薦め!!」とはなかなか言いにくいです。
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