『
劇場版 涼宮ハルヒの消失』についてのお薦め度&留意点等については前回

触れたので、
今回は個人的,主観的な感想のみをUPしたいと思います。
以下、ネタバレあり。注意 !!、であります。
以下、ごく個人的な5段階評価&感想等を。
面白さ 個人的には
6.0 以上 神すぎ
あまりにも面白いので、
約2時間40分もの長編であるのにも拘わらず、少しの暇を見つけては
エンドレスエイト状態で観続けてしまいました。
いま眼性疲労で目が痛いっス。(>_<)
作画面では特に
鏡面反射に映り込む人物の表情にこだわりを感じました。
鏡やガラス,メガネ,PC画面等々への映り込み、床面の鏡面反射による映り込み、ガラス越しのアングルなどでの、人物の動きや表情の描写にこだわりを感じます。
こちら側の世界とあちら側の世界との対比を暗示させようとしているのだと思います。
長セリフでのカット割やレイアウトについても、『
憂鬱』TV版の時よりも更に凝っております。
キョンが自問自答する心理描写の長文は小説ならではの表現ですが、それをアニメとしても視覚的に飽きさせない演出になっております。
個人的に気が付いた範囲では、『エヴァ』TV版25,6話のよーな演出と、『パプリカ』の夢の中のよーな演出があったよ。
キョンの長〜い自問自答のモノローグに、「
杉田うめェっ」と思ってしまいました。
朝倉涼子の登場シーンはタメが効いてて怖えぇっス。

ジャックナイフ朝倉の華麗なターン
(特に1回目)が怖えぇっス。
どシリアスな
朝比奈みくるって、アニメ版では初めての描写なのかと。
『
涼宮ハルヒの消失』は、実は『
時をかける少女』のような
タイムリープものでもありますが、物語的には単にタイムリープなだけではありません。世界を過去に遡って書き替えて、その変更された世界を更にもう一度上書きして世界を元に戻そうとする物語です。



それ故に、SFに耐性の無い人にはややこしい話かと思います。でもそこが面白いです。
並行世界説と世界改変説の2通りの可能性を提示する際の、古泉一樹の2色ボールペンの演出も(細かいトコだけど)良い。
主人公のキョンは、“改変された世界”と“今までの世界”との二者択一を迫られ、『憂鬱』の時よりも更にもっと積極的に“今までの世界”の方を選択します。
それは古泉や朝比奈さんや
長門と同じく、世界を支える側に立つことをも意味しているのだと思います。
主人公が“改変された方の違う世界”ではなく、“今までの現実世界”の方を選択した所に、個人的には『憂鬱』の時と同様に大いに好感が持てました。


後日 ようつべの貼り方を覚えたので、劇場版のTV-CMを貼って見た。
TVアニメ版を全てチェックしている人が、『
涼宮ハルヒの消失』の完全決着を予め知りたいのであれば、原作の『
涼宮ハルヒの暴走』に収録されている短編の『
雪山症候群』

や,『
涼宮ハルヒの陰謀』の『
プロローグ』の章

を読むのがお薦めかと。

『消失』の完全決着は『陰謀』の『プロローグ』の章で描かれておりますので、『劇場版 消失』を観た後に、思わず『陰謀』の『プロローグ』の章を再読

してしまいました。^^;
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