映画『
東京原発』
(2004年,平成16年 公開作品)を観た。
我が身の惜しい人や子や孫が可愛い人達には“絶対”のお薦めでしょう。
今となっては、人の命や生死に関わる情報が多々盛り込まれている映画なので、本来なら環境省や厚労省や文科省などの推薦があっても良かった筈だと思います。
「東京原発」オフィシャルサイト
以下、ごく個人的な感想&5段階評価等を少々。
ある壮大な目論見があって都知事は緊急招集した会議の席上で、
東京への原発誘致をぶちカマします。
何の前触れもなく、いきなり原発誘致を聞かされた都の各局長等の幹部達は慌てます。
その場に居並ぶ都の幹部達の反応は、世間一般の原発に対する反応をそれぞれ代表させたものだと思います。
そこに、都知事も知らされていなかった
プルトニウムMOX燃料の都内極秘輸送の情報が!?
アホアホな原発利権の奴が、“絶対安全”であるべき原発業務で、次々とドジを踏みまくります。
長い会議の末に、原発の誘致は決して都知事の真意ではないことが次第に明かされて来るのですが…、
果たして原子の光は本当に東京に輝くのか!?
・・・って感じのお話。
無責任でケーハクな原発利権の奴よりも、もっともっと悪辣なものの存在を、この映画では観る者に突き付けて厳しく糾弾しております。
まずは都民ですが、東京に限らず都会で電気を使っている人達こそがこの映画を観るべきだと思います。
以下、個人的な5段階評価を。
お薦め度
現下の厳しい状況にあっては
6.0以上 無限大。
面白さ
5.0 かそれ以上。
おいら好みの
ブラックユーモア映画でした。
ブラックユーモアやブラックジョークの好きな大人には面白いでしょう。
でもブッラク系の苦手な人には合わないかも。
個人的には震災前なら転げ回って爆笑できた映画だったと思います。



しかし
東日本大震災後の今の時代にあっては、決して笑っている場合などではありません。
(物凄く可笑しくて笑える映画であることには変わりはないんだけど。)
この映画は話半分で受け流しても大変に恐ろしい内容です。



しかしこの映画で描かれている内容よりも
現実の方が更にお粗末だったという実態が、今となってはこのブラックユーモア映画での最大のブラックユーモアだったのでしょう。

その事実を、震災後二ヶ月たった今でも、現実の側が現在進行形で証明し続けているのだと思います。
本当に恐ろしいことだと思います。
原発を増やさないで今後どーやって電力を賄うんだ?
という疑問にも、この映画としての明確な回答が示されております。
それ故に
原発利権の奴らには目の仇にされそうな映画かと。ハッキリ言って
この映画の存在自体を抹殺したいのかもなぁ、という感想も持ちました。
あまりにも面白くて、あまりにも国民(或いは今後の人類全て)のためになる映画なので、下手をするとこーゆー作品は
発禁になったりするかもね。^^;
我が身を守るためにも、全ての人が、市場に未だあるうちに、一刻も早く観ておくべき映画かと思います。
この作品は現下の厳しい状況にあっては“
絶対”の
お薦め映画だと思います。
超々超々×2、 超〜っ、お薦め!!
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