戦車アニメ『
ガールズ&パンツァー』TV版(
以下『ガルパン』)を今期のTVOAで最終話(第12話)までチェックできました。
戦車に興味が無くても、フツーに
萌えアニメとしても楽しめるかと思います。
個人的には“咲-saki- 阿知賀編”ならぬ、“咲-saki- 戦車編”って感じの印象を受けました。
また、萌えアニメではありますが、戦車マニアの方々の観賞にも充分に耐え得る内容にもなっていると感じます。
戦車アニメでここまで面白い作品は、今まで他に無かったのではないか?とも個人的には思えます。
こういう
実写化の難しい内容こそがアニメ作品にはふさわしいと思います。
軍ヲタウケする作品でありながらも、
ウヨウヨ度・ウヨキショ度の低い内容でもあると感じます。
戦車スキーな人達ばかりでなく、一般の方々へのお薦め度も高いのではないか?とも思えます。
ただし、“
取扱い注意 !!”な作品でもあるとも考えます。

面白い作品なだけに、
ウヨウヨや
ウヨキショな方向に利用されかねない“危うさ”をも併せ持っているからです。
この物語における「女子に『
戦車道』なる武道の伝統が、何十年も受け継がれている社会」と言う設定は、あくまでも何処までもファンタジーでありフィクションであり、決してリアルではありません。
この作品を観る者には、ファンタジーをファンタジーとして,フィクションをフィクションとして割り切れるだけの
大人力や
リテラシー力が求められていると考えます。
この設定で劇画風な絵柄だったら、「楽しい作品」と言うよりも、「ウヨキショい作品」になっていたのではないでしょうか?
この作品の設定の場合は「『劇画絵』ならナシ」
、「『マンガ絵』ならアリ」
だと個人的には考えます。その意味でも萌えアニメ系な絵柄で正しいと思います。
またその意味では、放映時間帯についても深夜帯で正しいと思います。
(昭和50年代とか平成0年代の昔なら、夕方6時代とか7時代のゴールデンタイム
でも放送されていた内容だとは思いますが)
そして「『ガルパン』が面白い」イコール「軍隊(或いは自衛隊)が素晴らしい」と言うことにはならないと思います。
『ガルパン』の面白さは自衛隊の良さとは全く関係の無い所で面白いのであり、
自衛隊の良さは『ガルパン』の面白さとは全く関係の無い所で良いのだと思います。
(軍隊が良いのか否かについては、論点がズレるのでここではスルーします。)
この点を故意に混同させられると、この作品には『
ウヨキショ !!』のレッテルを貼られかねない危うさもあるのではないでしょうか。

そしてそれは作品にとっても(或いは自衛隊にとっても)不幸なことだと思います。この不安があくまでも杞憂に過ぎないことを切に望みます。
しかしながら、これらの点を観る者達が
大人のリテラシー力でわきまえれば、戦車に興味が無くても
(或いは軍事アレルギーのある方々でも、もしかしたら)フツーに楽しめるアニメ作品なのではないか?とも思います。
てゆーか、戦車スキー的には超お薦め。
今(130730)第1話が公式サイトで、5.5話と10.5話がGyaO!で無料配信されているようであります。
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