邦画『
八甲田山』観た。
日露戦争前の
弘前第八師団第五聯隊八甲田山遭難事件を扱った映画。
原作の小説『八甲田山 -死の彷徨-』は冬に読んでいたので内容はだいたい分かっておりました。
冬の八甲田山系を雪中行軍で踏破しようとして全滅する内容なので、映画版は夏に観ようと決めておりました。
個人的な5段階評価
面白さ 5.0
教訓度 5.0
お薦め度 5.0
娯楽映画として観るのなら
冬より夏に観る方が気楽かと。

逆に
教訓映画として観るのなら、
夏より真冬に観る方が迫力あるかも。
俳優陣も今観ると物凄いです。
高倉健、北大路欣也、三國連太郎、丹波哲郎、藤岡琢也、島田正吾、大滝秀治、小林桂樹、加山雄三、緒方拳、前田吟、森田健作、加賀まりこ、秋吉久美子、…等々(敬称略)、おいらが気が付いた範囲だけでもこれだけの役者が揃っております。
この
豪華俳優陣だけでも充分に見応えがあると思います。
ところで、役名の無い兵隊役のあの心臓麻痺寸前の命懸けのスタントは、あれはひょっとして若い頃の大竹まことさんなのでは?
映画版が面白かった人には、原作もお薦めであります。

原作を既読の方なら、この映画をより堪能できるかと思います。
この『八甲田山』の流れで、個人的には『二百三高地』もお薦め。
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この映画では『雪の進軍』という歌(軍歌?)を行進中に歌うシーンが度々あります。
『雪の進軍』は今の時代にその歌詞を聞くと、まるで反戦ソングのうようにも聞こえます。
昔学校で習った七言絶句の『涼州詞』や万葉集の『防人の歌』にも通じるような哀愁を感じます。
北辺の防備を固めないと露西亜
に対して独立が保てない当時の日本民族の悲哀や、心ならずも北辺の防備に赴かなければならない兵士たちの哀愁が漂って来るようにも思えます。
そー言えば昔『究極超人あ〜る』でR田中一郎が雪の青森で歌っていたような気が…。
最近のヲタ的には戦車アニメ『ガールズ&パンツァー』第9話でゆかりんとエルヴィンが偵察中に歌っておりました。
とーゆー訳で、『雪の進軍』は今やアニソンかと。
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