リニア中央新幹線の
名古屋〜大阪間の開通を早める為の血税の投入が検討されている旨の報道が、ここ何日かの間にありました。
この機会に、
リニア新幹線について個人的に常々感じていることを備忘録的にUPしておきたいと思います。
この狭い日本に高速鉄道としてのリニア新幹線は、個人的には
不要と考えます。
したがってリニア中央新幹線に血税を投入することには反対です。
しかしながら、
JR東海が税や公的資金の支援を殆ど受けずにリニア中央新幹線を自社の単独事業として進めるのなら、その経営方針には“
男気”を感じます。
もし、JR東海が自らの責任で単独事業として進めるのなら、個人的には建設には反対しません。
しかし
血税の投入には断じて反対です。
高速鉄道としてのリニア新幹線は、国内的には魅力に乏しいかとごく個人的には感じます。
しかし
高速鉄道の北米輸出に関しては、リニア新幹線は大変に魅力的な
輸出コンテンツにもなり得ると考えます。
例えば、
ワシントン-ボルチモア-フィラデルフィア-NY-ハートフォード-ボストン などの
北東回廊沿いの路線なら、品川〜名古屋間などよりも遥かにリニア新幹線に適した路線になるのではないでしょうか? ・・・と素人ながらに思えてしまいます。
高速鉄道の分野では、米国は日欧ばかりか,今や台湾や韓国にも劣る高速鉄道後進国です。
北米は高速鉄道の分野では、日欧にとっては大きな外貨を稼げる大変に有望な市場かと思います。
人類全体・地球全体でCO2排出量の削減を考えるのなら、排出量最大の米国での排出量削減は必要絶対条件かと考えます。

北米の主要都市を欧州のように高速鉄道網で結べば、自動車や航空機での移動が減り、その分だけエネルギー効率の改善が期待できるかと考えます。
リニア新幹線は電力は大食いですが、TGVや新幹線よりも速いので、北米航空業界に対しても充分に太刀打ちが出来るかと愚考します。
(まぁ、リニア新幹線も高度何cmかを滑空する航空機みたいなモノかも? だし。)
それらのことを踏まえればリニア新幹線の開発は、たとえ日本がしなくても、いずれは何処かの国なり民族なりが実現させなくてはならない技術なのかも知れません。
それをJR東海が単独事業で実現させようと言うのなら、そこに“
男気”を感ぜずにはいられません。
そうであるのならば、個人的にはもう反対はいたしません。
もし仮に、何らかの理由でJR東海がリニア中央新幹線の開発・建設に失敗したとしても、その品川〜名古屋間には普通に従来型の新幹線を通せば良いと考えます。

フランスのTGVが時速570キロ以上で走った記録を踏まえれば、中央新幹線はカーブや停車駅の少ない線形なので、従来型の新幹線でも近い将来において時速400キロ近くでの営業運転も可能かと愚考します。
その場合であっても、高速鉄道の北米輸出については(従来型の新幹線のみであっても)、国を挙げて働きかけていくべきと考えます。

高速鉄道の北米市場を欧州勢に独占されてビジネスチャンスを逸してしまうのは、もったいないことだと思います。
そこまで視野を広げれば、リニア中央新幹線の品川〜名古屋間での開業にも“
国際見本市”的な意味はあるかとは思えます。
そのような理由により、JR東海が単独事業として建設するのなら、個人的には反対はしません。
ただし、
血税の投入にはあくまでも反対です。
名古屋〜大阪間での血税の受け入れは、同時に政治の介入をも招きかねないからです。
政治屋たちの介入を許せば“
我田引鉄”合戦にも陥りかねません。
近頃話題の○○新幹線のように「アッチ行ってコッチ行ってまたアッチ」的な線形の路線にされてしまう恐れすらあります。
それではリニア新幹線の速さの利点が殺されてしまいます。
個人的には「JR東海にはそんなカネは突っぱねて欲しい」と期待します。
そもそもソンナ金が国にあるのなら「消費税上げるなヨっ!!」と思わずにはいられません。
公共事業ばっか増やしてコンナ税金の使い方をしていたら、消費税を20%や30%にした所で、絶対に財源が足りなくなるに決まっています。
名古屋〜大阪間の建設については、リニア中央新幹線は技術的にもまだ不安な所もあるかと思うので、品川〜名古屋間の開通後に、暫く様子を見てから着手する方が無難なのではないでしょうか。
個人的にはスピード速いしトンネル深いし、飛行機と同じくらいに怖いかも。・・・乗るのはちょっとビビるかも。
リニア新幹線に対しては、政府は「国内誘致での血税の投入」ではなくて、「海外への輸出をこそ後押しすべき」だと個人的には考えます。
当ブログ内の関連記事
160804 リニア新幹線大阪開業前倒し 一意見
151023 辺野古の埋め立てより鉄道の敷設を
150824 北陸新幹線 延伸3案 湖西ルート押し
120630 整備新幹線…なぜ今?

0