報道等によると先日、
アベノミクスは新たなステージに入ったそうであります。
アベノミクス第二ステージが発表され『
新・3本の矢』が新たに掲げられたようであります。
これまでのアベノミクスは第一ステージということになるようです。そしてその
アベノミクス第一ステージは一応の区切りが付いたのだと思います。
その割にはアベノミクスのこれまでの『
3本の矢』についての検証や総括が報道等では今のところ非常に少ないように感じられて大変に残念です。

そこでこの機会にアベノミクス第一ステージに対する現時点でのごく個人的な評価を、
約一億分の一の意見として、以下に備忘録的にUPしておきたいと思います。
アベノミクス第一ステージの
3本の矢は各々、
1.
金融緩和、
2.
財政出動、
3.
成長戦略、
・・・になると思います。
以下、1本目の矢から順にごく個人的な評価をまとめてみたいと思います。
1.
金融緩和 については“
やりすぎ”。(理念 ○ 実態 △)
理念的には
円安にならない程度の金融緩和なら良いと思えます。
それ以前の日銀は“やらなさすぎ”ではありましたが、今の日銀はもう“やりすぎ”かと。
いわゆる“
黒田バズーカ”の
2発目は不要だったのではないか?とも個人的には感じます。
もう打ち止めにすべきと考えます。
後々の後遺症の方が恐ろしいです。
インフレターゲットの目標が達成されない責任を日銀に負わせるのは責任転嫁であり“スジ違い”だと思います。今のインフレターゲットの目標は本来は現内閣の目標なのだから、その責任についても日銀よりは現内閣が負うべきかと考えます。
円安誘導は売国政策でもあるので、本来なら“
禁じ手”であり、あくまでも一時的な手段にとどめるべきと考えます。
震災とそれに伴う原発事故でも円安に陥らなかったのは、一つには“
天佑”でもありますが、
その天佑を無にしてまで円安に誘導しても、円安効果が輸出系大企業にとどまり国内経済全体に反映されない現実がある以上は、
円安の副作用を抑える為にも円安誘導はもう止めるべきだと考えます。
2.
財政出動 については“
的はずれ”。(理念 △ 実態 ×)
理念的には
最小支出で最大効果を狙うべきかと考えます。
財政出動をしても良いとは思いますが、
的や方向を間違っている、というよりは“
真逆”にさえも思えます。
大企業への法人減税ではなく、
現役子育て世代への支援になるような財政出動にすべきだったのではないかと考えます。
民主党政権時代の『
コンクリートから人へ』の政策をそのままパクってトボけていれば良かったのに…、と思えてしまいます。
昔の自民党の田中派が当時のライバル政党・日本社会党の政策案や主張を部分的に都合良くパクって票を稼いだように、今の時代的にも民主党の『コンクリートから人へ』の政策を自分たちに都合良くパクって選挙対策にも利用するべきだったのではないか?とも思えてしまいます。
今このタイミングで『
人からコンクリートへ』と政策を戻してしまっては、
公共事業が増え過ぎて
震災復興の障りにもなると思います。
その意味でも
東京五輪の招致は不要だったのではないか?とさえも個人的には思えてしまいます。
また、産業面では
昭和型の旧産業ではなく再エネや省エネ産業、持続可能社会に対応できる
新産業等の支援に支出すべきだと考えます。
3.
成長戦略 については“
全く不充分”。(理念 ◎ 実態 ×)
理念的には最大限に評価できると思います。
理念は大変に素晴らしいのに、
本気度が足りないように思えます。
“矢”と言わず、機関銃のように弾を繰り出し続けて間断なく手を打って行くべきかと考えます。
またこの
成長戦略に関しては、たとえ仮に安倍政権が倒れても後々まで継続すべきと考えます。
個人的には主に特に新産業や
再エネ,省エネ産業等に力を入れて行くべきと考えます。
しかしながら成長戦略が
武器輸出や紛争介入、原発輸出やカジノ誘致、消費増税や国民総背番号制…等々、では夢も希望もありません。
そんな“成長戦略”なら、寧ろ無い方が成長戦略にもなり得るのではないか?とさえも個人的には思えてしまいます。
自動車の無人運転技術については、遠い将来の目標としては『あり』だとは思いますが、今の時代的にはモーダルシフトの潮流に反してしまうとも感じます。
3本の矢各々にごく個人的な評価をまとめると、以下の通りであります。 (優=◎、良=○、可=△、不可=×)
1.
金融緩和 理念 ○ 実態 △
やりすぎ
2.
財政出動 理念 △ 実態 ×
的ハズレ
3.
成長戦略 理念 ◎ 実態 ×
不充分,不誠実
アベノミクスについては全体的に
21世紀の今の世にあっては昭和の昔の旧産業に偏っているように個人的には思えます。
“空母時代”における“大艦巨砲主義”のような時代錯誤を何となく感じます。
感覚の古さに不安を覚えます。
いわゆる
トリクルダウン説については、個人的には元々“
眉唾”モノとは思っておりましたが、最近は“滴り落ちる”どころか実際には“
啜り上げられている”のではないか?という不安さえもあります。
大企業減税によるトリクルダウンではなく、国民全体に減税効果を直接もたらすべきと考えます。
『能無し』でも『誠実』なら大いに応援したいと個人的には思いますが、今の政権は
『憲法“改正”』や『戦前回帰』には本気であっても、
『アベノミクス』には本気ではないのではないか?とも「ことの端々」から窺えてしまいます。
アベノミクス第2ステージの『新3本の矢』については、
目標であって手段ではないようにも思えるので、「3本の矢」と言うよりは「3つの的」とゆー感じ?
掛け声だけですぐに消えそうな予感がしてしまいます。
言葉通りに実行できるのなら、それなりに素晴らしいことだとは思います。しかしながら本気さがあまり感じられないのが個人的には残念な所であります。
また、
一億総動員令みたいな標語には
怖さ,アブなさ,恐ろしさを感じます。
約一億分の一のごく個人的な評価&感想等はそんな感じであります。
ホントーはこーゆー検証や総括は、おいらのよーな場末のぬるヲタとかではなくて、世間のド真ん中にいる
大手マスコミとかが鋭く突っ込んで(賛否両論を含めて)もっと大々的に報道して欲しい所だと思います。
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