田部美華子主演の邦画『
夜のピクニック』(2006年
.平成18年)を今更ですが配信で初めて観た。
一昼夜をかけて80qを歩き通すある県立高校の学校行事『
歩行祭』を舞台とした高校生たちの物語。
思わず「自衛隊か!?」,「陸自の演習か!?」と心の中でツッコんでしまいました。^^;
この映画はネタバレさせない方が面白いタイプの内容かと思えます。
そんな訳で、ココではなるべくネタバレしない範囲での以下、ごく個人的な5段階評価&感想等を。
面白さ 4.5前後 (個人的には5.0)
お薦め度 3.5前後 (人によるとは思います。)
この映画の面白さは、人や立場によっては微妙な所かも? とは感じます。
個人的には、「萌え」や「燃え」より「萌え燃え」好きなおいらには超面白かった。
チャラチャラしてない訳ではないけど、決してチャチャラし過ぎている訳ではない塩梅が、おいらにはちょうど良かったっス。
シニアよりは若年層向き。青春映画であり、尚且つアイドル映画っぽくもあるのか?とも感じました。
原作の小説があるそうなので、脇役等の物語の細部にも興味を持った人には、原作の方もお薦めなのかも?
個性的な脇役やモブキャラが数多く揃ってはいるのですが、映画の短い尺の内では、それらの全てをフォローできなかったのではないか?とも推察します。
でも、この『歩行祭』という全校行事、ちょっと羨ましくも思えました。少なくともマラソン大会とかよりは楽しそぉ。
まぁでも映画だから良く見せているだけなのかも?
おいらの母校は下町の住宅密集地なので、そんな行事はそもそも地理的に不可能です。・・・もしも午前3時とかに応援団が太鼓を叩こうものなら、たちまち苦情の嵐だと思います。
それに東西南北それぞれの方角に商店街や24時間営業のファミレス等が揃っている環境なので、歩き疲れたら皆な誘惑に負けて「何処かの飲食店で休み過ぎて落伍者続出」という事態に陥るような気も。…6,7割は脱落すると思うなぁ。^^;
体育会系の私立の男子校なら兎も角として、一県立高校が女子生徒にも男子と同じメニューを課すのは、体力的にも無理があるかと…。
てゆーか「教職員も倒れるど」と思って観てたら、やっぱり倒れてた。
『帝都物語』の加藤保憲の中の人が倒れていたヨ。 労災だ。労災。

「マイクロバスの救護車が併走するのは、当然だよな」と納得してしまいまスた。(・・;)
仮眠を取るために皆で体育館で1泊しますが、社会に出る前の平時のうちに予めそのような経験を積むことは、これからの大規模災害や大規模人災の多発が予見される時代にあっては、有意義なことなのかと。

アウトドア度も高いし、非常時に備えた経験値も積めるし、それらことも含めて、少し羨ましくも思えました。
スナフキンっぽいアニメキャラとか、『
プラトーン』の
エリアスっぽいパロディ
(それとも『地獄の黙示録』か?)とかもあって、個人的にはツボでスた。(^^)
因みに、『プラトーン』のエリアスってこんな感じ。

(『プラトーン』の前売り半券が未だうちに残っていたので、UPして見た。)
B-52爆撃機による
ベトナム戦争当時の
北爆映像は、マジで実写なのではないかと?
10年前の映画に対して今更こんなコトを言うのも大ボケですが、「田部美華子いいなぁ」とか「
恩田陸いいなぁ」とかって、改めて実感してしまいまスた。(^^ゞ
以上、ネタバレを避けるべく物語の本筋とはあまり関係のない所での、ごく個人的な感想でスた。^^;
最後に、物語の本筋に関して余計なことを一つだけ。
反出生主義は
反封建主義にも連なる
平等思想なので、
出生主義者や
封建主義者のような、前近代的な
守旧派(『保守派』ではなくて『守旧派』)の人達からは毛嫌いされる内容かとは予想します。
しかし、それ以外の今の時代の多くの現代人には、何気に普通に手堅くお薦め。


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『ガールズ&パンツァー』の舞台 大洗もコースに入っていたヨ。

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