『響け!ユーフォニアム』TV版についての当ブログ内での書き込み

で、『
ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』についても少しだけ触れたので、
この機会に『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』(以下、『
ハルチカ』)についても一応改めて触れておきたいと思います。
『ハルチカ』と観比べることによって、『
響け!ユーフォニアム』(以下、『
ユーフォ』)をより濃ゆく味わえるのではないか?と考えるからです。
地域的にはどちらも茶所?
“比較吹奏楽部のススメ”であります。
『ユーフォ』の方の吹部は60人超の大人数でA編成55人を選抜できます(原作では80人超で、A編成の他に30人以内のB編成でも府大会で金賞を獲ります)が、
『ハルチカ』での吹部は5人目から物語が始まり、当初はB編成30人の人数にもまるで届きません。(2年目にようやくB編成枠で大会に出場できる感じ?) 地道に部員を集める所から物語が始まります。
人数が多くて学年間での確執や大量退部もあった『ユーフォ』での吹部に比べ、
『ハルチカ』での吹部では、確執の起こりようも無いくらいに人数が少なくて、大会にも思うように出られない感じでもあります。
『ユーフォ』の北宇治の吹部では、主人公の1年次に大舞台を一気に駆け上がりますが、
『ハルチカ』の清水南の吹部では、主人公の1年次は人数が足りなくて手も足も出せない感じ?
人数の少ない弱小部活であるが故に、人間関係も狭い分だけ結束も固く、各々の部員が抱えるそれぞれの事情もお互いに理解し合えております。
人数が多いが故に、ともすれば人間関係が希薄で、軋轢や対立の生じやすい『ユーフォ』の吹部とはだいぶ様相が異なります。
『ユーフォ』でのあすか先輩が自分の抱える事情を隠し通す必要や隠し通せた理由も、1つにはこの辺りにあるのではないかと感じます。
また、『ユーフォ』の吹部は体育会系っぽくもありますが、対して『ハルチカ』の吹部は文科会系っぽくもあるのかも。
引き篭ってて落第したり、家出して学校に棲み付いていたり、半ば世捨て人のような顧問がいたり・・・・・と、いかにも文科会系の濃ゆい人たちの部活をこじらせた感じが、個人的には物凄く微笑ましくて共感できました。(^^)
でも体育会系色の薄い『ハルチカ』の吹部には、マーチングバンドとかはあまり向かないのかも。マレンの足,芹澤さんの耳,スナフキンの目にも良くないような気がする。
“
生徒会ブラックリスト十傑”には、吹部の部員も何名かは入っているんだろーなぁ、とも思ってみたりなんかして。
生徒会長に蹴りを入れる一年の女子もいるし…。^^;
そんな中でも
チカだけは体育会系かも。暇さえあれば腹筋運動してるし。
チカは吹部では高校からの初心者ですが、体育会系出身の体力と根性で努力を積み重ねます。並みの体力の人が同じ努力をしていたら、・・・たぶん倒れるでせう。^^;
ところで、チカがハルタに向かって「女はいいぞ、女は。」と自分以外の女子を強要するのは、セクハラ攻撃に当たるのでせうか? ・・・ハルタは強い女に虐げられる星の下に生れ落ちている気がする。(往復ビンタは痛そーだった。)
弱小過ぎて校外の目標に専念できないのも、部活としては不利な点かと思います。
校内でも合唱部よりも人数が少なさそうだし、立場も勢力も弱そぉ。
生徒会や他の部活とも深く関わり過ぎてしまうのも、練習の障りにもなるかと思います。
そうは言っても校内での吹部のステータスが低いままだと、予算配分とかにも影響するだろうし…。それに、予算を自ら辞退してヨソの部に予算を廻してくれる部活って、時々本当にあるんだよなぁ、とも思ってみたりなんかして。

でもそーゆー校内での政治闘争にエネルギーを割かれると、芸事はなかなか上達しないだろーなぁ、とは思います。
ご当地アニメという意味では、『ハルチカ』は
静岡県清水市(てゆーか、
静岡市清水区?)が舞台のようであります。
海と山が近くて富士の望める気候の良い土地柄であることが、背景美術からも窺えるかと思います。

同じ茶所でも、『ユーフォ』での
京都府宇治市とは、また山並や情景の違いが感じられるかと思います。
鉄道車両で言うと、今時まだ旧国鉄系の113系(?)が走ってたよーな気が!? あのカットは、もしかしたら何気に地味にチェックポイントなのかも。
『ユーフォ』では京都府に地区大会はありませんでしたが、『ハルチカ』では
県大会の前に
地区大会がありました。
京都府は南北に長い地形ではありますが、府内各地から京都の中心市街地への交通アクセスは割りと良さそう。
対して静岡県は広い上に県内交通は京都府内ほどには充実してなさそうなので、県大会の前に地区大会が地理的にも必要なのかも。
地区大会にダメ金が無いのも、その辺りの事情ではないかと。
感情表現についても、『ユーフォ』は舞台が京都だからか、雅というか何処となく“はんなり”しているよーな気もします。
対して『ハルチカ』では感情表現がストレートでハッキリしているようにも感じます。関の東西の違い? それとも漁港で漁師町だから?
吹奏楽部とは縁もゆかりも無い学生時代だったので、各々の吹奏楽部の事情の違いには何となく興味を惹かれてしまいました。(^^)
『ユーフォ』が“直球”な内容だとしたら、『ハルチカ』は“クセ球”な内容かと感じます。

その辺りの所に拒絶反応の出ない人になら、『ハルチカ』は割とお薦めではないかと思います。
また、『ユーフォ』をより濃ゆく味わいたいのなら、『ハルチカ』も併せてお薦めかと。
情報によると、『ハルチカ』は実写版で
映画化されるそうであります。
(チカ役は橋本環奈)
原作の進行にもよるかとは思いますが、いずれはアニメでの続編を個人的には希望、であります。
『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』公式サイト
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