『
響け!ユーフォニアム』アニメ版の続きが気になって原作の2冊目と3冊目&短編集を読んだ流れで、一応1冊目の『
響け!ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部へようこそ』も読んで見た。
原作版を読んで見ると、アニメ版
(1期)の脚本はこの1冊目と短編集の一部(文庫本1冊分+α)の内容を盛って盛って1クール分・13,4話に膨らませていたことが判ります。
『ハルチカ』アニメ版の脚本が原作の内容(単行本約3冊分)を削って削って1クール分に収めていたのとは対照的かと思います。

アニメ版との違いでは、
香織先輩と部長の
晴香先輩とのエピソードは殆んどありませんでした。再オーディションへの過程はアニメ版の方がより丁寧に描かれておりました。
緑輝の妹の
琥珀はいなかった。ガシャポンや
チューバ君のエピソードも無かったよ。ジョージ君とジャックはありますがチュパカブラは無かった…。
駅前の謎の物体は、“茶壷型の郵便ポスト”だったのか?
…疑問が解決したっス。^^;
アニメ版では部員数は約60名でしたが原作版では部員は80名以上いて、オーディションに落ちた部員もB部門で大会にエントリーして大金星をあげております。

…ただアニメ化する際には80人以上ものキャラデザは無茶振り過ぎだし、声優さん一人につき二役ずつを振り分けるとしても、収録スタジオに声優さんが入り切れないかと。
アニメ版の設定では原作版よりも部員数を減らしているとは言え、1つの作品につき約60人分もの部員のキャラデザをしただけでも、充分にスゴいことだと思います。
この1冊目はアニメ版が制作された今となっては、結果としてアニメ版よりも薄い内容ではありますが、それでも1冊の読み物としては充分に面白いと思います。
部内の“空気”の描写については、文字媒体の原作版の方がよりストレートな判り易い表現だったかと思います。
その辺りの所はアニメ版ではオブラートに包んだやや遠回しな表現になっていたようにも感じます。
夏紀先輩の批評や毒舌はアニメ版ではまだ抑え気味でした。
(アニメ版でも2期以降では夏紀先輩の毒舌がそのうちに爆発しそうな予感も何となくしたりして)
この『響け!ユーフォニアム』のシリーズは巻を重ねる毎に完成度が高くなっているようにも個人的には感じました。
『響け!ユーフォニアム』のシリーズ4冊を全て読んで見ると、1冊目の頃にはまだ粗さがあるようにも感じます。
3冊目は完成度は高いけど、ラノベとしては人によってはやや重いかも。
ラノベ的な面白さとしては4冊目の短編集が軽くて薄くて読み易いと思います。
しかしながら個人的には2冊目の塩梅が最も面白いと感じました。
この秋からのアニメ版2期は2冊目を原作としているようですが、1期の1冊目よりも原作が面白かったので、個人的にはアニメ版2期は更に楽しみであります。
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