今年は西国三十三観音霊場の「開祖」である花山法王の1000年忌。
そこで55年振りの御本尊(十一面観世音菩薩)の御開帳とかいうことで揖斐郡揖斐川町(旧揖斐郡谷汲村)の谷汲山華厳寺へ行ってきました。

西国三十三観音霊場の結びの地。
大部分が近畿地方にある中で唯一中部地方になるのがここ。
参拝後、旧名鉄谷汲駅跡地へ向かうことにした。
平成13年(2001年)に廃止になった谷汲駅跡地にはかつて走った電車が展示されている。
モ510形。
美濃町線の前身となった美濃電気鉄道を古巣とするため、唯一岐阜地区の600V線(岐阜市内線・美濃町線・田神線・揖斐線・谷汲線)すべてへの入線実績を持つ。
※うち田神線は「岐阜工場への回送」として入線している。
「丸窓電車」の愛称が。

こちらは600V時代の名岐鉄道が古巣の750形。
柳橋発で高山線の下呂まで行った実績を持つ。

しかし昔も今も高山線は非電化。
鵜沼から電車で無理やり入ろうとしても最初のうちこそ惰性で走っているだろうけどそのうち止まってしまうだけの落ち。
ではどうしたのかというと…答えは至極単純で「国鉄の蒸気機関車列車に連結してもらった」のだ。
谷汲線および揖斐線の黒野〜本揖斐は平成13年、残る区間も平成17年に廃止になった。
それを考えると運がよかったとしか言いようがないのが養老鉄道。
旧・近鉄養老線。

「養老鉄道」というのは2代目であり、初代は「この区間を開通させた会社」。
「初心に帰る」という意味合いを込めて命名された。
旧・近鉄伊賀線の伊賀鉄道も同じいきさつを持つ。

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