現管理会社が8月に閉鎖するので、本ブログは下記に移動しました。
https://blog.goo.ne.jp/naka-silverreha
令和4年6月
本ブログは2006年11月に開設した那珂市シルバーリハビリ体操指導士会の非公式版であり、活動予定、活動状況、関連情報などを記載しますが、記載内容について体操指導士会の了解は得ていませんので、文責はすべて三田にあります。
那珂市指導士会のあゆみ
1.平成18年2月8日結成
2.会則 平成19年5月16日 実施
3.会員数:68名(男性 25名、女性 43名)
1級 3名、2級 39名、3級 26名
役員:会長 1名、 副会長 2名、 会計 2名、
会計監査 2名、地区幹事 3名、研修委員 4名
年会費:1000円
4.総会 年1回 (5月)
5.定例会 2ヶ月に1回(奇数月)
6.学習会 2ヶ月に1回(偶数月) 2〜2時間30分
7.連絡網 電話
8.活動状況:体操教室 75〜80件/月
平成21年度実績 303件、参加者 4617名、指導士 981名
平成22年度実績 432件、参加者 5637名、指導士 1208名
平成23年度実績 449件、参加者 6928名、指導士 1292名
平成24年度実績 658件、参加者 9694名、指導士 1625名
平成25年度実績 748件、参加者 10558名、指導士 1807名
平成26年度実績 850件、参加者 11768名、指導士 2105名
平成27年度実績 821件、参加者 11910名、指導士 2361名
平成28年度実績 849件、参加者 11057名、指導士 2334名
平成29年度実績 813件、参加者 9826名、 指導士 2386名
平成30年度実績 824件、参加者 9003名、 指導士 2433名
令和元年度実績 730件、参加者 8626名、 指導士 2135名
令和2年度実績 235件、参加者 2175名、 指導士 620名
令和元年度実績の詳細は以下の通り。
養成総数231名 会員数77名 教室実数38 活動回数730件 参加者延人数8626名 指導士参加延人数 2135名 * 教室実数は定期教室の実績であり、不定期教室は除く。
令和元年度は新型コロナ感染拡大防止のため、3月の活動が休止となりました。4月からも休止が続き、令和2年7月より、新型コロナ対策に万全を期して少しずつ開始ししましたが、8月にはまた休止になりました。ちなみに、茨城県全体の令和元年度の実績は、体操教室延数40989回、指導士延人数138864名、住民参加者571291名と報告されている。
令和2年度は緊急事態宣言も発令され、体操教室が何度も中断し、年間の半分以上休止にもなりました。そこで、6月には「コロナに負けるな シルリハ体操 おうち版」を作成し、指導士及び体操教室参加者に配布しました。勉強会や定例会も何度も中止になりました。
〇平成24年 :那珂市社会福祉大会にて表彰
〇平成25年 :茨城県社会福祉大会にて表彰
〇平成26年 :那珂市姿勢施行10周年記念式典にて功労表彰
(令和3年3月31日現在)
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シルバーリハビリ体操の詳細については、茨城県県立健康プラザHPをご覧下さい。
http://www.hsc-i.jp/04_kaigo/rehabili/top.htm
大田先生が、シルリハ体操に関連してよく使われる用語について解説します。
@ 自助・互助・共助・公助
(1)自助とは、他人の力によらず、当事者である自分の力だけで課題を解決すること。自らの健康に注意を払い介護予防活動に取り組んだり、健康維持のために検診を受けたりすること。
(2)互助とは、当事者の周囲にいる家族や友人やご近所が、費用負担が制度的に裏付けられていなく、自発的にかかわることです。シルリハ体操指導。
(3)共助とは、地域や市民レベルでの支え合いのこと。システム化された支援活動のことで非営利団体や協同組合などによる事業やボランティア活動。社会福祉協議会。
(4)公助とは、行政による支援のこと。種々の公的なサービス(税による負担)により、「自助・互助・共助」で支え合っていても、どうしても解決が出来ない課題に対処する。
なお、シルリハ体操の目指す指導士像は、自治体と協力して、自助・互助・共助で地域作りを担い、高齢者を取り巻く環境の変化に関心を持ちながら、たえず学習し、自己啓発意欲を持つ、そして介護予防・シルリハ体操の知識の普及と実技指導を行うものとしています。
A ソーシャル・キャピタル
「ソーシャル・キャピタル」という概念が地域や社会の課題解決に向けた重要な要素として位置づけられている。一般的には、社会関係資本と呼ばれ、物的資本(フィジカル・キャピタル)や人的資本(ヒューマン・キャピタル)などと並ぶ概念とされている。
分かりやすく言うと、地域における人と人、住民同士のつながりによって安心感や充実感が高まり、人々の生活が豊かになるということです。シルリハ体操指導士もソーシャル・キャピタルの一つです。
米政治学者ロバート・パットナムは、「人々の協調行動を活発にすることによって社会の効率性を改善できる、信頼、規範、ネットワークといった社会組織の特徴」と定義している。
B ロコモ
筋肉や骨などの運動器の障害による要介護の状態や、要介護リスクの高い状態を「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)」といいます。
ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。進行すると日常生活にも支障が生じてきます。2007年、日本整形外科学会は人類が経験したことのない超高齢社会・日本の未来を見据え、このロコモという概念を提唱しました。
C メタボ
メタボリックシンドロームの略称で、内臓脂肪が増え、生活習慣病や血管の病気になりやすくなっている状態をいいます。
動脈硬化が進行すると、日本人の死因で多い急性心筋梗塞や脳卒中などの血管性病変を発症するリスクが高まります。メタボリックシンドロームは、こうした重篤な病気の予備軍を早期段階で発見・治療したり、予防したりするために設定されている病名です。
メタボリックシンドロームは、運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣がもととなって起こります。適切な治療介入を行うことが、動脈硬化や心血管病を防ぐことになります。
メタボリックシンドロームは、以下の検査を行い診断されます。
腹囲測定
血圧測定
血液検査による糖尿病や脂肪代謝の状況
腹囲を測定することで、内臓脂肪の状況を推定します。男性であれば85cm以上、女性では90cm以上の腹囲をメタボリックシンドローム診断の必須項目としています。血圧は130/85mmHg以上(収縮期血圧が130mmHg以上、かつ/または 拡張期血圧185mmHg以上)がひとつの指標です。血液 検査では空腹時血糖を測定し110mg/dl以上を陽性とします。
中性脂肪やHDLコレステロールといった血清脂質を測定し、それぞれ150mg/dl以上かつ、または40mg/dl未満を陽性にします。これら、血圧、血糖、血清脂質値を参考にしつつメタボリックシンドロームを診断します。
2004年4月に発足したメタボリックシンドローム診断基準検討委員会は,日本動脈硬化学会,日本肥満学会,日本糖尿病学会,日本高血圧学会,日本循環器学会,日本内科学会,日本腎臓学会,日本血栓止血学会から選ばれたメンバーにより,わが国における独自のメタボリックシンドローム診断基準が完成され,発表されました(メタボリックシンドローム診断基準検討委員会:メタボリックシンドロームの定義と診断基準.日本内科学会雑誌,94(4):794-809,2005)。
D フレイル .
加齢とともに運動機能や認知機能の低下、慢性疾患などの影響で高齢者の心身が虚弱となった状態。要介護に至る前の状態と位置づけられ、日本老年医学会がfrailty(虚弱)の訳として平成26年(2014)に提唱した語。
高齢者の多くの場合、健常な状態から筋量・筋力が低下する「サルコペニア」の状態を経て「フレイル」となり、要介護状態に至るとされる。語源は「虚弱」「老衰」などを意味する英語の老年医学用語「フレイルティ」。直訳では、同状態の時期に適切な介入・支援を受けることより生活機能の維持向上が可能であることが伝わりにくいことから、2014年に日本老年医学会が「フレイル」を統一訳として提唱、同概念の普及に努めている。
E サルコペニア
筋肉量が減少して筋力低下や、身体機能低下をきたした状態を指します。
具体的には、歩くのが遅くなる、手の握力が弱くなるなどといった症状が現れるようになります。超高齢社会に突入している日本においてサルコペニアは問題となっており、転倒や骨折、寝たきりなどにより生活の質を著しく低下させる懸念があります。
サルコペニアを予防するためには、栄養のバランスの取れた食事と適度な運動を心がけて日常生活を送ることが大切であると考えられています。
F リビングウイル
意思決定能力のあるうちに自分の末期医療の内容について希望を述べること。単なる延命治療を事前に拒否する意図で行なわれる。日本尊厳死協会の入会の誓約書「リビングウイル」では,病気が不治であり,かつ死期が迫っていると診断された場合,(1) 延命措置は一切断る,(2) 苦痛を和らげる処置は最大限施してよく,そのため麻薬などの副作用で死期が早まってもかまわない,(3) 数ヵ月以上にわたって植物状態に陥ったときは,一切の生命維持装置を止めること,の要望を宣言する形になっている。
G 2025年問題
2025年には団塊の世代の方が後期高齢者(75歳以上)となり、全人口の4人に1人が75歳以上となるため、医療や介護の専門職の圧倒的な不足が予想されます。
今後、地域社会が活力を維持していくには、高齢者自身が元気であることが非常に大切であり、このシルバーリハビリ体操などの健康づくりや生きがいづくりのための取組みが大変重要となってきています。

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