矢場町の若宮大通り、名古屋高速の高架の下にからくり時計がある。名古屋市の建てた案内表示があるので紹介しておこう。
【からくり人形時計について】
和時計風の躰体から織田信長、豊臣秀吉、徳川家康を模した「からくり人形」(身長60〜80cm)が交互にせり出し一日4回各5分間の演技をする。人形は「八代目玉屋庄兵衛」氏の作である。
そもそも名古屋は尾張からくりのふるさとであり文化文政期を頂点とする江戸時代には数多くの「山車からくり」が製作されて現在でも各地の祭礼で主役を勤めている。また名古屋は時計のふるさとであり津田助左衛門による国産時計第一号や明治初期の時計産業が全国に先駆けて誕生した歴史がある。
さらに名古屋は信長・秀吉・家康三英傑のふるさとでありこの三人によって戦国時代の天下が平定された。従って、「からくり人形時計」は名古屋の生い立ちを象徴しているといえよう。
この事業は地元の大須と栄を中心にした「若宮大通りの環境をよくする会」の構想と名古屋市の若宮大通公園整備にかかるモニュメント設置計画が一致したもので官民が一体となって実現したものである。特にからくり人形は「若宮大通の環境をよくする会」より大須と栄を結ぶ若宮大通りの再整備と市制百周年に協力する趣旨で寄贈を受けたものである。「からくり人形」上演時間は、12時・15時・18時・20時。
平成元年3月21日

矢場町の名古屋高速高架下に設置された「からくり時計」。

名古屋市の建てた案内表示。

信長。

秀吉。

家康。

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