ここ数日、仕事を終えてから、橦木倶楽部で3日の「歩こう文化のみち」の展示の準備をしてきた。一年間撮りためた170枚に及ぶ「橦木倶楽部の四季」と「東区まちそだての会の活動」の写真を洋館1階と渡り廊下の壁一面に貼り付けた。さすが、量で勝負という感じだ。一枚一枚はたいした写真ではないが、“継続は力なり”だなと少し満足している。時間に余裕がある方は、ぜひご覧になってください。
坂野・岡村マスターの淹れる珈琲茶房の特上のコーヒーとマクロビ料理家の廣瀬ちえさん作のクッキーをご賞味あれ。
CANNA家具店の「木の器」「ガラスの器」の展示即売、るびーぶるの古裂小物の展示即売にもぜひお出でください。人力車にも乗ってください。和服の方は、半額の500円でご乗車いただけます。
ところで、昨夜、行きつけのガソリン・スタンドに寄ったら、見慣れない木の実が飾ってあった。「これは何?」と聞いたら、「ムベだがん」と答えが返ってきた。(ちなみに、「だがん」というのは瀬戸弁です。)瀬戸の山口(海上の森)で取ってきたそうだ。「あげるで食べてみやあ」というので、ありがたく頂戴してきた。
「ムベ」?調べてみたら、アケビの一種で、漢字では「郁子」と書くようだ。
その昔、近江大津に都のあった頃、天智天皇が「蒲生野」に出かけた際、8人の男児をもつ元気な老夫婦に出会った。「汝ら、いかに斯く長寿ぞ?」と尋ねたところ、老夫婦は「この地で採れるこの実を食べているためです」と答えた。天智天皇は「むべなるかな」(なるほど。それはもっともなことだ。)と感嘆したうえ、「斯くの如き霊果は、例年貢進せよ。」と仰せられたということである。(この話は、延喜式の「宮内省・諸国例貢御贄(しょこくれいくみにえ)」の段に記されているそうだ。)それ以来、この果実を「むべ」と称し、例年11月に宮中へ献上するようになったという。
「むべ」の実は、鶏卵より少し小さい赤紫色の実で、内部はキウィのようになっており、甘い味がするとのこと。近いうちに食してみますが、味わった上で「むべなるかな」と言ってみようと思います。

ガソリン・スタンドでいただいたムベの実。

4月頃に咲くムベの花。

木になったムベの実。

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