
無加工
秋1
昨日まで燃えていた野が
今日は呆然として、曇った空の下に続く
一雨ごとに秋になるのだ、 人は言う。
秋蝉は、もはやかしこに鳴いている、草の中の、
ひともとの木の中に、ぼくはたばこを吸う。
その煙が
澱んだ空気の中をくねりながら上る。
地平線は、見つめようにも見つめられない。
陽炎の亡霊たちは起きたり座ったりしているので、
ぼくはしゃがんでしまう。
鈍いこんじきをおびて
空は曇っている。相変わらず打。
とても高いので、ぼくはうつむいてしまう。
ぼくは倦怠をかんねんして生きているのだよ。
たばこのアジが3通りくらいにする。
死ももう遠くはないのかもしれない。
中原中也
高校の時に、隠れて煙草を吸いながら、この詩の最後の三行を語り合ったものだ。
ぼくは倦怠をかんねんして生きているのだよ。
たばこのアジが3通りくらいにする。
死ももう遠くはないのかもしれない。
この虚無感・・・
煙草の味が三通りぐらいするね!
あははは・・・
なんて具合だ。語り合ってないか・・・笑
そう、秋になると中也を思い出す。
こう繰り返していた高校生だった。
ぼくは倦怠をかんねんして生きているのだよ。
ルビはたしか、倦怠・・・けだい ではなかったか?
中也が好きだ。
一雨ごとに秋は近づく。

工房は眠らない(ウソダケド)
窯焚きは、窯の側についていると余計な事をしたくなるので、なるべく離れている。今はWEBだ。だからUP頻度が多くなる。
窯焚きが終了した。
呑むとするか・・・。